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お布施の渡し方徹底解説。タイミングなど5つのマナー

お布施の渡し方徹底解説。タイミングなど5つのマナー
◇お布施は、お坊さんが到着した挨拶のタイミングで、袱紗に包んで持参し、切手盆に乗せて、表書きをお坊さんに向けて両手で渡すのが基本です。
 
お布施の渡し方は、マナーを一度確認しておかないと、何か失礼はないかと不安ですよね。
 
お香典やお祝儀マナーは、何かと調べる機会もあるのですが、お布施の渡し方はその時(喪主や施主)になってから、「そう言えば…」と気づく方が多いです。
 
とは言っても、お坊さんですからマナーを重んじた対応をしたいですよね。そこで今日は、お礼の気持ちを表す、お布施の渡し方マナーをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

 

※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。地域の習わしを大切に、沖縄の暮らしに根ざした情報をお届けします。本記事では記事内で自社サービスをご紹介する場合があります。(2026年10月26日更新)

 



 
 

お布施の準備


お布施とお香典の墨が違う
◇「お布施は薄墨で書くの?」「お布施は旧札を入れるの?」などの質問もあるのですが、それはお香典のマナーです。
 
お香典ではお悔やみの気持ちを表すために、薄墨や旧札を用います。一方、お布施はお礼の気持ちを表す(正確には仏教修行のひとつ)ためのものなので、お香典マナーに沿う必要はありません。
 

<お布施の渡し方:準備>
①封筒は白封筒、もしくは黄色の差し紙付や黄色の水引
②封筒に書く文字は、黒墨
③表書きは「お布施」「御布施」、表面下部に「〇〇家」と家名を入れる
④裏面の右下に住所(電話番号)
⑤金額は必須ではないが、書くのが主流

 
※中袋のあるお布施袋を用いる場合、住所は中袋裏面に入れてください。
 
お香典やお祝儀は金額を中袋の表面に入れますが、お布施は金額が大事なのではなく、お布施をお渡ししたことが重要となります。ですから、必ずしも入れなければいけない訳ではありませんが、現代では、金額まで書いておくと、お坊さんも便利です。
 
書き方の詳しい手順や、金額の漢数字の書き方は、下記のコラムで、図を使ってご紹介しています。
 

[お布施の書き方・金額の書き方について詳しく]
・お布施の書き方マナー☆金額を書く3つの注意点

 
 

お布施の金額目安を聞く


お布施とお香典に入れる「お札」が違う
◇喪主(施主)の方々が最も戸惑う事柄が、お布施の金額ではないでしょうか。
 
現代社会では全てのサービスに料金が明記していますが、お布施はもともと修行の一環なので、明瞭に提示しない寺院が多いです。しかも、「お金について直接的に話すことは、マナー違反」との考えが昔はあったので、皆あまりあからさまに金額を口にしません。
 

<お布施の渡し方:金額目安を聞く>
●昔は親族や同じ檀家の方々に聞いて決めてきたのですが、現代ではそんな繋がりも薄くなりました。
 
●直接お坊さんへ確認したい場合には、遠回しにお伺いするのが作法です。

 
例えば…
 
「お布施を包むのに迷っているのですが、皆さまどれくらい包まれているでしょうか。」
 
ほどの表現が適切かもしれません。「料金」や「いくら支払えば」などの表現で聞くと、ぶしつけな印象を持つお坊さんもいるので、注意をしてください。
 
…ただ現代では葬儀社スタッフが金額を明示してくれたり、お坊さんでも派遣の方などもいるので、気にしないケースも増えました。
 
法事のお布施は3万円〜5万円ほどが目安とされ、お坊さん派遣では、一回の供養(読経供養)で3万円台からが目安です。ただ檀家だったりすると、寺院によって幅が広くなります。
 

●沖縄では、菩提寺を持たない家が多いため、僧侶を手配してもらった葬儀社・仏壇仏具店・霊園などの窓口に、金額を確認する家が多いです。

 
御車代や御膳料などの、お布施とあわせて包むものは、下記のコラムで、目安とあわせてご紹介しています。
 

[お布施とお香典の違い、御車代・御膳料について詳しく]
・お布施の書き方徹底解説。お香典と違う5つのマナーとは

 
 

お布施を渡すタイミング


お布施を渡すタイミング
◇お布施の渡し方で戸惑う事柄に、そのタイミングもあるのではないでしょうか。
 
「会って早々にお渡しするのは不作法では…」との相談も多いです。
 

<お布施の渡し方:タイミング>
●お布施は、お坊さんが到着したタイミングがスムーズです。
最初の挨拶で、お坊さんの控室へ出向く際、一緒にお布施までお渡ししてください。
 
●このタイミングを逃すと喪主(施主)も忙しく、丁重にお渡しする時間がありません。

 
葬儀社がお坊さんを手配してくれた場合には、最初に喪主(施主)は控室に案内されて、紹介してもらえます。この時、お布施をお渡しすると良いです。
 
ただ、もしも最初のタイミングを逃してしまった場合には、葬儀や法事の後でも問題はありません。葬儀では、葬儀・告別式・還骨法要や納骨式など、仏事をひと通り済ませた後に、お渡しする場合もあります。
 
また、お坊さんによっては、当日は受け取らず、後日に寺院でお渡しする場合もあります。その場合は、お坊さんの意向に従ってください。
 

【スタッフのマメ知識】
葬儀当日、お坊さんが到着される際は、喪主や親族がお迎えに上がり、控室までご案内できると丁寧です。自宅での葬儀であれば、奥にお坊さんの控室を用意して、お茶とお茶菓子をお出しします。
 
お布施は、朝、この控室でご挨拶をする際に、「本日は、大変お世話になります。よろしくお願いいたします」とひと言添えて、お渡しするのがおすすめです。

 
 

お布施を渡す作法


お布施の渡し方
◇お布施の渡し方には、一定の流れと作法があります。
 
日ごろから一度確認しておくと、丁寧な対応でできるのでおすすめです。
 

<お布施の渡し方>
①お布施を持ち歩く際には、袱紗(ふくさ)に包みます。
 
②お布施を渡す際には、「切手盆」と呼ばれる小さなお盆に乗せてお渡ししてください。
 
③お布施は、表書きをお坊さんが読める向きにして、両手で切手盆を持ち、お渡しします。

 
昔ながらの作法では、切手盆に乗せたお布施の上に、袱紗を掛け(昔の袱紗は風呂敷状でした。)、それを風呂敷で包んで移動して、お渡しする際に風呂敷のみほどいてお渡ししていました。
 
けれども現代では随分と簡略化されています。切手盆に袱紗から取り出したお布施を乗せてお渡しすれば、問題ありません。
 

●切手盆は今、通販でも販売されていますが、もしもなければ普段使いのお盆でも大丈夫です。

 
 

お布施を渡す時に添える言葉


お布施を渡す時に添える言葉
◇お布施の渡し方で戸惑うマナーに、渡す時の言葉があります。
 
お香典やお祝儀でも一言添えるように、お渡しする際には、何か言葉掛けをしてください。「お布施」は他のサービスや商品と違い、仏教修行の一環、あくまでも依頼者側が自発的にお坊さんへお渡しするもの…、とされています。ですから、感謝の言葉をお伝えしてください。
 

<お布施の渡し方:添える言葉>
●朝、葬儀や法事の前
「本日は〇〇(故人)の〇〇(葬儀・〇〇回忌など)でお世話になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。」
 
●葬儀や法事の後になった場合
「お蔭様で、枕づとめからお通夜、葬儀までお世話になり、故人を送り出すことができました。大変、ありがとうございました。」
「本日はお心のこもったおつとめをいただき、誠にありがとうございました。」

 
…などと伝えてください。
 

【お客様の体験談】(糸満市・40代・男性)
葬儀当日、午前中の火葬場から僧侶をお迎えしましたが、渋滞により遅れていらっしゃったことでバタバタし、結局、葬儀が終わるまで、丁寧にお布施をお渡しする時間がないまま、過ぎてしまいました。
 
大勢の参列者も訪れてくださったことから、皆さまへのご挨拶も必要となり、気になりながらも、僧侶へのご対応は、葬儀社スタッフに任せきりになってしまいました。
 
葬儀が終わった後、お詫びの言葉とともに、今日一日の感謝を伝え、やっとお布施をお渡しすることができました。先方も快く、受け取ってくださいました。

 
 

まとめ|お布施の渡し方マナー


沖縄でお布施を準備する時の考え方
◇現代ではお寺との関わりも随分と希薄になってきましたが、お布施の渡し方には、変わらない心づかいがあります。
 
檀家であれば何かとお布施をお渡しする機会もあり、そのシーンごとにお布施の渡し方マナーも、少しずつ変わってきます。また、法事や葬儀を寺院で行う場合、お布施を寺院でお渡しする時には、まず御本尊へご挨拶をする点も意識して、お布施をお渡ししてください。
 
現代では葬儀社スタッフがお坊さんとのやりとりも請け負ってくれますが、檀家としてご縁が深い場合には、お迎えやお見送りの作法もあります。
 

<お布施の渡し方マナー>
・現代のお布施は感謝を表すもの
・金額は遠回しに尋ねる(沖縄では、手配した窓口にも確認)
・朝の挨拶のタイミングで渡す(後でもよい)
・袱紗に包んで持参し、切手盆に乗せてお渡しする
・挨拶や感謝の言葉を添える

 

[お布施の書き方・金額の書き方]
・お布施の書き方マナー☆金額を書く3つの注意点

 

 
 

【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
東恩納写真
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長

 

●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。

 

●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
・一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事

 

●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



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