お布施の書き方マナー☆金額を書く3つの注意点

◇お布施の書き方は、表面の上に「御布施」、下に「〇〇家」(またはフルネーム)、裏面の右下に住所と電話番号、金額を書く場合は漢数字(大字)で「金 参萬圓也」と書くのが基本です。
お布施の書き方は、お香典よりも戸惑いがちですよね。お布施は葬儀や法事で、施主が読経供養を依頼したお坊さんへ包むものです。
お布施は書き方マナー以前に、そもそも仏教修行の一環とされているため、包む金額も明瞭ではありません。
その上「料金はいくらですか?」と直接たずねにくいため、お坊さんには直接聞かず、葬儀会社のスタッフなどに尋ねる方が多いです。
お布施の聞き方マナーも、聞きにくいですよね。そこで今日は、お布施での表書きの書き方マナーの、3つの注意点をお伝えします。
目次
表は「お布施」、黒墨で書く

◇お布施はお香典マナーと混合しやすいのですが、あくまでもお坊さんへお包みする「お礼」です。
どちらかと言えば、お祝儀とマナーは似ています。お香典は薄墨ですが、黒墨を用意して表書きを書いてください。毛筆が基本ですが、筆ペンや黒のペンでも問題ありません。
●表面の上部に「お布施」と書いてください。
下部には自分の名前を入れますが、「お布施」のみのケースもあります。
●下部に名前を入れる場合は、苗字のみ(「〇〇家」)の地域も多いです。
施主個人と言うよりは家からお渡しするためで、フルネームで書いても問題ありません。
お布施は白い封筒、もしくは黄色い紙や水引が付いた封筒を準備しますが、豪華さは内容によって選びます。一万円以内であれば、水引なしのものを使用してください。
裏には住所、金額まで書くと「親切」

◇表面に「お布施」と「氏名(家名)」を入れたら、裏面は住所など連絡先を右下に記入します。
今では電話番号も添える家が多いです。ここで他のお祝儀やお香典と混合しやすい点は、「必ずしも金額を入れる必要はない」ことではないでしょうか。
●お香典は喪主や施主に対して相互援助がその理由、一方お布施は仏教修行の一環ですので、「金額が重要ではない」とされてきました。
●ただ、現代ではお坊さんの読経供養のお礼の意味合いが強く、お坊さんの派遣事業も盛んになっています。そのため、「金額を明記した方が親切」の考え方が主流です。
法事のお布施は、3万円〜5万円ほどが目安とされています(地域や寺院、法要の種類によって異なります)。お坊さんの派遣事業では、一度の読経供養で3万円台からが目安とされ、今ではその金額を基準にお金を包む家が増えました。
その昔ははっきりと明記されていなかったために、親族に聞いたり、お寺でそれとなく(あくまでも遠回しに!)伺ったのです。それほど「金額について話すことはスマートではない」意識が強かったと言えます。
なお、御車代や御膳料は、お布施とは別の封筒に包みます。詳しくは、下記のコラムでご紹介しています。
・お布施の書き方徹底解説。お香典と違う5つのマナーとは
母は病気が発覚してから1か月足らずで亡くなり、事務的にも精神的にも、何かを準備する暇もありませんでした。
ただ、母は生前に終活をしていたようで、葬儀社の支払いや予約だけでなく、納骨堂まで用意していました。驚きましたが、心の整理もつかないまま時間があっという間に流れる中、大変助かりました。
お通夜の翌日に火葬、葬儀、納骨とスムーズに進み、その中で、葬儀社と霊園のスタッフの方々から、お布施の金額や書き方まで教えていただくことができました。母の最後の心遣いを感じ、涙が出る思いでした。
金額を書く時は、漢数字で書く

◇お布施の金額を書くのなら、お香典やお祝儀と同じマナーで、漢数字(大字)を利用してください。
●壱(一)、弐(二)、参(三)、四(四)、伍(五)、六(六)、七(七)、八(八)、九(九)、拾(十)、百(百)、阡(千)、萬(万)です。
●さらに金額の前に「金」、後に「圓也」が入ります。
ですから、仮に三万円を包むとすれば、「金 参萬圓也」です。
金額の例は、次のとおりです。
・三万円…金 参萬圓也
・五万円…金 伍萬圓也
・十万円…金 壱拾萬圓也
末尾の「也」は、後から数字を書き足せないようにするためとされています。
裏面に金額を書く場合には、右から「①住所・電話番号②金額」の順番で記入します。
中袋がある封筒の場合は、中袋の表面に「金 〇萬圓 也」、裏面に住所を書き、外袋の表面に「御布施 〇〇家」と書きます。
法事の内容によって変える地域も…

◇以上がお布施の書き方マナー3つの注意点ですが、地域によって風習の違いもあります。
ただ、三十三回忌に関しては「お祝い」と捉える地域も多く、中にはお布施やお香典の袋に、祝儀用を用いる地域もあります。
…とは言え、「三十三回忌であっても法事は法事」とする地域も多いので、慎重に親族や地域の人々に確認をしてから決めてください。
反対に葬儀やお通夜の席であっても、お香典マナーに倣う地域は少ないものの、お布施の封筒では黄色い水引を避けた、白封筒を用いる家もあります。
沖縄の三十三回忌は、「ウワイスーコー(終わり焼香)」と呼ばれ、二十五回忌ごろから、お祝いとしてお供え物などを整える家があります。ただし、お布施はお坊さんへお渡しする性質のものなので、基本的には本州に倣い、白無地の封筒で水引なしが一般的です。
沖縄でお布施を書く・包む時のポイント

◇沖縄のお布施の書き方は、基本的に本州と同じですが、僧侶に依頼する経緯が違うため、金額の目安や包み方を確認しておくと安心です。
沖縄での、お布施と、あわせて包むものの目安は、次のとおりです。お坊さんや法要の内容によって異なるため、あくまで目安としてご覧ください。
●お布施(読経料)…読経1回あたり、3万円〜5万円
●繰り上げ初七日など(読経2回分)…6万円〜10万円
●御車代…3,000円〜5,000円
●御膳料…1,000円〜5,000円(お食事代の代わり)
お布施本体と「御車代」「御膳料」は、それぞれ別の白無地の封筒に包んでお渡しします。
沖縄では、本州のような強い檀家関係がないことが多く、葬儀社や僧侶派遣、仏壇仏具店、霊園などを通して、僧侶に依頼する家が増えています。
そのため、お布施の金額や書き方に迷ったときは、お坊さん本人か、紹介してくれた葬儀社・仏壇仏具店・霊園などの案内に従うと安心です。
まとめ|お布施の書き方マナーとは

◇今回は特に、お布施の書く内容についてお伝えしました。
冠婚葬祭マナーのなかでも法事関連は、より仏教色が強く意味合いもあり深く、細やかです。さらにお香典やお祝儀と、似たようなシーンがあるため混合しやすく、注意をしなければなりません。
そのため、お布施の書き方や渡し方マナーに関しては、他記事でもお伝えしていますので、こちらもぜひ、参考にしてください。
・お布施の書き方徹底解説。お香典と違う5つのマナーとは
・お布施の渡し方徹底解説。タイミングなど5つのマナー
・表面は、上に「お布施」下に「〇〇家」
・裏面は、右下に住所と電話番号
・金額は必須ではないが、書くと親切
・金額を入れるなら住所の左側
・金額は漢数字(大字)で書く
・金額の上に「金」下に「圓也」を入れる
・御車代・御膳料は、別の封筒に包む

公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長
●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。
●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
・一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事
●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。
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