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はじめての清明祭Q&A。参加前に知っておきたい10の疑問に答えます

はじめての清明祭Q&A。参加前に知っておきたい10の疑問に答えます
「清明祭(シーミー)に参加することになったけど、何を着ていけばいい?」
「ウサンデーって何をするの?」
「香典は必要?」

——初めて清明祭(シーミー)に参加する方から、こんな疑問をよくいただきます。
 
清明祭(シーミー)は沖縄の春を代表するお墓参り行事ですが、お祝いの意味合いを持つ慶事でもあり、全国的なお墓参りとは勝手が違う部分も多いですよね。
 
事前に基本を知っておくだけで、当日は安心して参加できます。
 
本記事では、はじめて清明祭(シーミー)に参加する方がよく感じる疑問をQ&A形式でお答えします。ぜひ当日までにチェックしておいてください。
 


※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。
地域の習わしを大切に、それぞれの家らしい心のこもったご供養の一助となれば幸いです。(2026年3月25日更新)

 
 



 
 

清明祭(シーミー)の基本について


ウサンデーとは
 
 

Q1 清明祭(シーミー)とはどんな行事ですか?

A. 清明祭(シーミー)は、沖縄の春を代表するお墓参り行事です。
 
毎年4月頃、二十四節気の「清明(せいめい)」の時期に、家族や親族が集まってお墓の掃除をし、ご先祖様への御願を行います。
 
●特徴的なのは、お墓参りでありながら「お祝い行事(慶事)」として位置づけられている点です。
 
ご先祖様とともに子孫の繁栄をお祝いし、「こんなに元気に集まっていますよ」と報告する場でもあります。
 
拝みを終えた後には、お供え物を皆で分け合って食べる「ウサンデー」を楽しむのが定番で、「まるでピクニックのよう」と形容されることも多いですよね。
 

【沖縄のお墓参り三大行事とは?】
沖縄のお墓参り☆覚えておきたい3つの年間行事とは

 
 

Q2 いつ行われますか?

A. 2026年の清明祭(シーミー)の時期は、4月5日(日)から19日(日)です。
 
この期間内であればいつ行っても問題ありませんが、土日は特に混雑しやすくなります。
 
混雑日・おすすめ日など詳しい日程はこちらをご覧ください。
 

【2026年4月、清明祭(シーミー)時期の旧暦・年中行事】
【沖縄旧暦カレンダー2026】4月の年中行事|シーミーの時期・おすすめ日・混雑日を解説

 
 

Q3 お墓参りなのにお祝い行事とはどういうことですか?

A. もともとはご先祖様への感謝と子孫の繁栄を「祝う」場として位置づけられてきました。
 
清明祭(シーミー)は名前に「祭」とあるように、お正月と同じ「お祝い事」として扱われています。
 
お供えする沖縄定番の重箱料理「ウサンミ(御三味)」も、紅白かまぼこや色もちを使った慶事用を準備します。
 
この「お祝い行事」という性格から、喪中の家庭は清明祭(シーミー)を控えるのが沖縄の習わしです。結婚式に参列しない、年賀状を出さないのと同じ考え方です。
 


【スタッフのマメ知識】
 
「県外から沖縄に移住された方や、初めて参加される方から
『お墓参りなのに楽しそうでびっくりした』
という声をよくいただきます。
 
清明祭(シーミー)はご先祖様を敬いながらも、家族・親族が集まる明るいお祝いの場です。難しく考えすぎず、楽しい気持ちで参加してください」

 

【重箱料理「ウサンミ(御三味)」、慶事と弔事の違い】
沖縄の重箱料理「ウサンミ」とは?慶事・弔事・年忌法要の違いと整え方の基本

 
 

参加する前に知っておきたいこと



 
 

Q4 服装はどうすればいいですか?

A. 動きやすく清潔感のある服装であれば問題ありません。
 
清明祭(シーミー)はお祝い行事ですので、喪服や黒い服装である必要はありません。ピクニックのようにウサンデーをするので、むしろ軽装が一般的です。
 
ただしお墓の掃除や屋外でのウグァン(御願)があるため、以下の点を意識して選ぶと安心です。
 

【服装選びのポイント】
 
●動きやすい服装を選ぶ
 ・お墓の掃除があるため
 
●露出の多い服装は避ける
 ・落ち着いた服装が望ましい
 
●歩きやすい靴を選ぶ
 ・墓地は足元が悪い場合もある
 
●日差し対策をしておく
 ・4月の沖縄は紫外線が強いので、帽子・日焼け止めが活躍します
 
●ウサンデーを外で行う場合は、羽織りものがあると便利

 
黒や紺などの落ち着いた色合いが多いですが、明るい色でも問題ありません。主催する家長や親族に事前に確認しておくと安心です。
 
 

Q5 何か持参するものはありますか?

A. 一般の参加者が特別に持参する必要はありません。
基本的にお供え物の準備は施主(主催する家長側)が行います。
ただし以下のものがあると便利です。
 

【参加者が持参すると便利なもの】
 
●ゴザ・レジャーシート
 ・ウサンデーの際に墓前に敷く
 ・施主側が用意している場合も多い
 
●飲み物・軽食
 ・ウサンデーに追加で持ち寄る家庭も多い
 
●お墓掃除用の道具
 ・草刈り鎌、軍手、ゴミ袋など
 ・こちらも施主側が用意していることが多い
 
●日焼け止め・虫除けスプレー
 ・屋外での長時間滞在に備えて
 
●着替え
 ・お墓掃除で汚れることもある

 
事前に施主側に「何か持参するものはありますか?」と確認しておくと、より丁寧です。
 
 

Q6 費用(香典など)は必要ですか?

A. 香典(不祝儀)は必要ありません。
清明祭(シーミー)はお祝い行事です。
 
ただし、手ぶらで参加することが気になる場合には、以下のような形でお気持ちを表すことが多いです。
 

【参加者のお気持ちの表し方】
 
・お酒・ジュース・お菓子などを持参して、ウサンデーに加える
 
・果物の盛り合わせを持参する
 
・現金を「御祝儀」として、施主に渡す家庭もある
 (金額は家庭によって異なる)

 
門中(一族)の清明祭(シーミー)に初めて参加する場合や、遠方から参加する場合には、施主側の家族に事前に確認しておくと安心です。
 


【お客様の声】
 
「嫁いだ先の清明祭(シーミー)に初めて参加した時、何を着ていけばいいか分からなくて困りました。
 
結局、動きやすいカジュアルな服装で行ったのですが、皆さんそれぞれ思い思いの服装で来ていて、全く問題ありませんでした。
 
お菓子を持参したら喜んでもらえたので、手ぶらより何か持っていく方が気持ちよく参加できると思います」

 

 
 

当日の流れについて


シーミー当日の基本の流れ
 
 

Q7 当日はどんな流れで進みますか?

A. 清明祭(シーミー)当日の基本的な流れは以下の通りです。
家庭や門中によって多少異なりますが、大まかな流れを把握しておくと安心です。
 

【清明祭(シーミー)当日の流れ】
 
(1) 集合・お墓の掃除
 ●掃除前にヒジャイガミへご報告をする
 ・親族が集まる
 ・まず皆でお墓をきれいに掃除する
 
(2) ヒジャイガミ(左の神・土地神様)への拝み
 ●お墓の左側(向かって右側)にいらっしゃる
 ・重箱料理からウハチ(お初)を供える
 ・ヒラウコー(お線香)を供えて拝む
 ・重箱料理に供えた分のおかずを補充する
  (ウチジヘイシ)
 
(3) 墓前への御願
 ●お供え物を整える
 ・ヒラウコー(平線香)を拝する
 ・家長を中心に手を合わせる
 ・ウチカビ(打ち紙)を焚く(カビアンジ)
 
(4) ウサンデー
 ●ゴザを広げる(最初から広げている)
 ・お供え物を皆で分け合う
 (お供え物とは別に仕出し弁当を分ける家庭も多い)

 
参加者として最初に戸惑うのが
「どこに立てばいいか」
「何をすればいいか」

という点です。
 
基本的には家長の指示に従って動けば問題ありません。慣れた方が多いので、分からないことはその場で聞いてしまいましょう。
 
 

Q8 ウサンデーとは何ですか?

A. 「ウサンデー」は「お供え物を下ろす」という意味合いです。
ご先祖様とともに食事を楽しむ、という考え方が込められています。
 
ウサンデーとは、墓前にお供えしたウサンミ(御三味)などのお供え物を御願後に下げて、集まった親族皆で分け合って食べることです。
 
●昔ながらの清明祭(シーミー)では墓前にゴザを広げて皆でウサンデーを楽しむのが定番でしたが、近年では仕出し弁当やオードブルを別途手配する家庭も増えています。
 
また霊園など墓前スペースが限られる場合には、施設内の広場や近くの会食会場に移動してウサンデーを行うこともあります。
 

【重箱料理「ウサンミ(御三味)」の供え方】
沖縄のシーミーに欠かせないウサンミ(御三味)。お供えの作法と並べ方

 
 

Q9 グイス(拝み言葉)は覚えなければいけませんか?

A. グイス(拝み言葉)は家長・施主が中心となって唱えるものです。
 
一般の参加者は覚える必要はありません。
家長に合わせて手を合わせ(ウートゥートゥー)、心を込めて参加するだけで十分です。
 
参考までに、清明祭(シーミー)の御願でよく使われる言葉のひとつをご紹介します。
 

「ミーマントゥーティー サケェーラチィ ウタビミスーリー」
 
※意味「繁盛できるよう、見守っていてください

 
将来的に家長・施主として清明祭(シーミー)を執り行う立場になる場合には、グイスの言葉を覚えておくと安心です。
 
詳しくはこちらをご覧ください。
 

 


【スタッフのマメ知識】
 
「はじめての清明祭(シーミー)で一番多い感想が
『思っていたより楽しかった!』
というものです。
 
御願が終わってウサンデーが始まると、普段なかなか会えない親族とゆっくり話せる貴重な時間になります。
 
難しく考えすぎず、ご先祖様への感謝の気持ちを持って参加するだけで十分ですよ」

 
 

その他のよくある疑問


それぞれで唱えるグイス(拝み言葉)
 
 

Q10 喪中でも参加できますか?

A. 清明祭(シーミー)はお祝い行事ですので、喪中の家庭は原則として控えるのが沖縄の習わしです。
 
ただしこれは「主催する家庭」が喪中の場合の話です。
参加者として招かれている立場の場合には、自分の家庭が喪中であっても参加して問題ないとする考え方が一般的でしょう。
 
ただし地域や門中によって見解が異なることもありますので、心配な場合には施主側に事前に確認しておくことをおすすめします。
 

【喪中と清明祭(シーミー)の基本的な考え方】
 
●主催する家庭が喪中
 ・清明祭(シーミー)は控える
 ・家族のみでの静かなお墓掃除はOK
 ・ジュールクニチー(十六日)のお参りに切り替える家庭が多い
 
●参加者として招かれている側が喪中
 ・参加しても問題ないとする考え方が一般的
 ・心配な場合は施主側に確認する

 
喪中の清明祭(シーミー)の詳しい考え方についてはこちらをご覧ください。
 

 
 

Q11 子どもや高齢者も参加できますか?

A. もちろん参加できます。
清明祭(シーミー)は家族・親族が世代を超えて集まる行事ですので、小さな子どもからお年寄りまで一緒に参加するのが本来の姿です。
 

【子ども・高齢者の参加で気をつけたいこと】
 
●子どもの場合
 
・お墓周辺は足元が悪い場所もあるため、歩きやすい靴を履かせる
 
・ウチカビを焚く火に近づきすぎないよう注意する
 
・ウサンデーの食べ物・飲み物を別途用意しておくと安心
 
●高齢者の場合
 
・長時間の屋外滞在になるため、熱中症・日焼けに注意する
 
・霊園では駐車場から墓前まで距離がある場合、移動手段・休憩場所を事前に確認しておく
 
椅子やレジャーチェアを持参すると楽に参加できる

 
 

Q12 霊園でも清明祭(シーミー)はできますか?

A. もちろんできます。
近年では霊園や納骨堂を選ぶ家庭が増えており、霊園での清明祭(シーミー)も一般的になっています。
 
ただし昔ながらの大きな個人墓地と異なり、墓前スペースが限られる場合があります。ウサンデーの場所や、ヒラウコー(平線香)・ウチカビの使用可否を事前に施設へ確認しておくとスムーズです。
 
霊園での清明祭(シーミー)の工夫については、こちらをご覧ください。
 

【霊園や新しい形のお墓で行う清明祭(シーミー)の進め方】
霊園・コンパクト墓での清明祭(シーミー)。スペース・ウサンデーの工夫と準備ポイント

 


【お客様の声】
 
「はじめて参加した清明祭(シーミー)で、子どもが走り回ったり騒いだりして迷惑をかけないか心配でしたが、全然問題ありませんでした。
 
むしろ親族の皆さんが子どもをかわいがってくださって、ウサンデーでは子どもも一緒に楽しめました。
 
清明祭(シーミー)って家族みんなで楽しむ行事なんだと実感しました」

 
 

まとめ|はじめての清明祭(シーミー)、楽しく参加しましょう


ウサンデーの場所をどうするか
清明祭(シーミー)は難しい作法を覚えなくても、ご先祖様への感謝の気持ちを持って参加するだけで十分です。
 
初めての参加でも、家長や周りの親族の動きに合わせていれば自然と流れに乗れます。
 
まずは気軽に、楽しい気持ちで臨んでください。
 

【はじめての清明祭(シーミー)参加前チェックリスト】
 
●基本の確認
□ 清明祭(シーミー)はお祝い行事
□ 喪服・黒い服は不要
□ 動きやすく清潔感のある服装を選ぶ
□ 歩きやすい靴・日焼け対策を忘れずに
 
●持ち物の確認
□ ゴザ・レジャーシート
 (施主側が用意している場合も多い)
□ 飲み物・お菓子など
 (ウサンデーへの持ち寄り)
□ お墓掃除用の道具
 (軍手・ゴミ袋など)
□ 日焼け止め・虫除けスプレー
 
●事前確認
□ 服装・持参するものを施主側に確認
□ 集合時間・場所を確認
□ ウサンデーの場所を確認
□ 子ども・高齢者の移動手段を確認
 
●当日の流れ
□ お墓の掃除
□ ヒジャイガミへの御願
□ 墓前への御願・ウチカビを焚く
□ ウサンデーを楽しむ

 
清明祭(シーミー)についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
 

 
 


【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長
東恩納写真
 
●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
 
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。
 
●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事
 
●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



 

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