【沖縄旧暦カレンダー2026】4月の年中行事|シーミーの時期・おすすめ日・混雑日を解説

沖縄では毎年4月頃、一族が集まってご先祖様のお墓参りをする「シーミー(清明祭)」の季節を迎えます。
墓前に重箱料理のウサンミを並べ、久しぶりに顔を合わせる親族と賑やかにウサンデーを楽しむ
——沖縄の春の風物詩として、県外の方々にも広く知られる行事ですね。
「今年のシーミーはいつから?」
「混雑を避けてゆったりお参りしたい」
「霊園でのシーミー、当日の段取りが心配…」
そんな方のために、本記事では2026年4月の沖縄旧暦行事の日程を一覧でご案内しながら、シーミーのおすすめ日・混雑日、同じ時期に重なるハマウイ(浜降り)まで、まとめてお伝えします。
地域の習わしを大切に、それぞれの家らしい心のこもったご供養の一助となれば幸いです。(2026年3月24日更新)
目次
2026年4月(旧暦3月)沖縄の年中行事カレンダー

◇2026年4月は、旧暦では2月後半から3月前半にあたります。
沖縄の三大旧暦行事のひとつ「シーミー(清明祭)」を中心に、ハマウイ(浜降り)や毎月の拝みごとが重なる、御願行事の多い時期です。
2026年4月の行事一覧表
(1) 4月2日(木) 旧暦2月15日 ジュウグニチの拝み
(2) 4月5日(日) ●清明の入り シーミー(清明祭)入り
(3) 4月17日(金) 旧暦3月1日 三月ウマチー・チィタチの拝み
(4) 4月19日(日) ●清明の明け シーミー(清明祭)明け
(5) 4月19日(日) 旧暦3月3日 ハマウイ(浜降り)
(6) 4月20日(月) 穀雨の入り 穀雨(こくう)
春分から穀雨へと移り変わるこの時期、沖縄では旧暦の暦に沿って、家族や一族が集まる行事が続きます。
チィタチの拝み・ジュウグニチの拝みとは
表の中で「チィタチの拝み」「ジュウグニチの拝み」という言葉を初めて目にする方もいらっしゃるかもしれません。
沖縄では台所にヒヌカン(火の神)を祀る家庭では、毎月の新月(旧暦1日=チィタチ)と満月(旧暦15日=ジュウグニチ)の時期に、家内安全や家族の健康を祈願する小さな拝みを行う風習があります。
・4月2日(木)…ジュウグニチの拝み(旧暦2月15日)
・4月17日(金)…チィタチの拝み・三月ウマチー(旧暦3月1日)
特に4月17日は、旧暦3月最初の節目となる「三月ウマチー」と重なります。
ウマチーは五穀豊穣を祈る沖縄の伝統行事で、チィタチの拝みと合わせて丁寧に手を合わせたい日です。
ヒヌカンをまだお持ちでない方、これから仕立てることを考えている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
2026年シーミー(清明祭)はいつ?期間・おすすめ日・混雑日

シーミーの期間:4月5日(日)~19日(日)
2026年のシーミー(清明祭)は、二十四節気の「清明(せいめい)」の節気にあたる4月5日(日)~4月19日(日)の約2週間が、お参りの時期です。
清明とは「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、春分で芽吹いた命が一気に花開く、一年でもっとも清らかで明るい季節を指します。
沖縄ではこの時期、一族が揃ってご先祖様のお墓へ向かう姿があちこちで見られ、春の風物詩となっています。
・沖縄のシーミー(清明祭)。施主・家長が知っておきたい準備・当日の流れ・グイス
・沖縄のシーミー(清明祭)に初めて参加する。基本の流れと知っておきたい豆知識
混雑日はいつ?
シーミーの時期には、霊園や個人墓地を問わず、多くの家族・門中が同じ時期にお参りに集まります。特に土日は混雑しやすく、隣のお墓と時間が重なってしまうこともあります。
2026年のシーミー期間中、特に混雑が予想される日は以下の通りです。
● 4月5日(日) 清明の入り(初日)
● 4月11日(土)
● 4月12日(日)
● 4月18日(土)
● 4月19日(日) 清明の明け・ハマウイと重なる
特に初日の4月5日(日)と最終日の4月19日(日)は、「節入り」「節明け」を意識してお参りする家も多く、一段と混み合う傾向があります。
また4月19日はハマウイ(浜降り)とも重なるため、霊園によっては駐車場が満車になるケースも考えられます。余裕を持った時間配分と、事前の施設確認をおすすめします。
霊園でのシーミーをスムーズに進めるためのポイントは、こちらもご参考にしてください。
・霊園・コンパクト墓でのシーミー(清明祭)。スペース・ウサンデーの工夫と準備ポイント
おすすめ日はいつ?(4月4日・25日・26日)
「混雑を避けて、ゆったりご先祖様と向き合いたい」という方には、以下の日程がおすすめです。
◎ 4月4日(土)…清明の入り前日・比較的空いている
◎ 4月25日(土)…穀雨の時期・落ち着いた雰囲気で
◎ 4月26日(日)…同上
4月4日は清明の節気が始まる前日にあたりますが、シーミーの時期として十分に有効です。週末でありながら混雑のピークを外せるため、霊園でも比較的ゆったりとお参りできます。
また4月25日・26日は穀雨の節気に入った後の週末です。
シーミーの時期としてはやや遅めですが、「清明の明け」である4月19日までにお参りが難しかった場合の候補日としても検討してみてください。
親族の人数が多い門中墓の場合や、霊園でウサンデーのスペースが限られる場合には、おすすめ日を活用して早めにスケジュールを調整しておくと安心ですね。
シーミー(清明祭)とはどんな行事?

◇シーミー(清明祭)は、沖縄の三大旧暦行事のひとつに数えられる、盛大なお墓参り行事です。
…父方の血族「門中(むんちゅう)」で同じお墓を共有する沖縄ならではの風習を背景に、一族が揃ってご先祖様の墓前に集まります。
重箱料理のウサンミを並べ、花やお酒をお供えして手を合わせ、拝みを終えたら皆でウサンデー(共食)を楽しむ
——その賑やかな光景は、沖縄の春の風物詩として県外の方々にも広く知られています。
カミウシーミーとシーミーの違い
◇実はシーミーには、「カミウシーミー(神御清明祭)」と「シーミー(清明祭)」があります。
…先祖代々位牌であるトートーメーを祀る宗家は、今は使用されていないけれども、古いご先祖様が眠る按司墓へ、お参りする「カミウシーミー(神御清明祭)」を行うケースがあるためです。
実はシーミーの時期には、「カミウシーミー(神御清明祭)」と「シーミー(清明祭)」の2種類のお墓参りがあります。参るお墓の種類が異なるため、順番を間違えないようにしましょう。
①カミウシーミー(神御清明祭)——先に行う
・参るお墓:アジシー墓(按司墓)/遠いご先祖様が眠る古いお墓
・参る人 :ムートゥーヤー(本家)の家族のみ
・順番 :シーミーより先に行う
②シーミー(清明祭)——後に行う
・参るお墓:トーシー墓(当世墓)/祖父母・両親など身近な故人が眠るお墓
・参る人 :門中の皆で集まってお参り
・順番 :カミウシーミーを終えてから行う
カミウシーミーは、今は使われていない古いお墓や按司墓(あじしーばか)を本家の家族だけで参る行事です。一方のシーミーは、現在も使用しているお墓へ門中全員で集まる、賑やかな墓前祭です。
時期が訪れたら、まずカミウシーミー、その後にシーミー、という順番で行いましょう。
沖縄でお墓参りができる旧暦行事一覧
◇沖縄では昔から「むやみにお墓参りをしない」とされてきました。
…これは、かつて自然にご遺体が朽ちるのを待つ「風葬」の文化があったことや、辺境に建つお墓へ気軽に行くには危険が伴ったことなど、さまざまな背景があると言われています。
そのため沖縄では、旧暦の行事に合わせた決まったお墓参りの機会が大切にされてきました。
(1) ジュウルクニチー(十六日)(主に離島・北部など)
・旧暦1月16日 あの世の正月
(2) シーミー(清明祭)(主に本島など)
・清明の節気(毎年新暦4月頃)
(3) タナバタ(七夕)(宗家のみで参る)
・旧暦7月7日 旧盆のご案内
近年は霊園や納骨堂が増え、管理の行き届いた環境でお参りできるようになったこともあり、月命日やお彼岸など、より気軽なお墓参りも増えてきました。
とはいえシーミーは、一族が揃って盛大に行う特別なお墓参りとして、今も沖縄の人々に大切にされています。
親族が集まるシーミーのお墓参り行事
◇シーミーは「お墓参り」でありながら、名前に「祭」とあるようにお祝いの意味合いを持つ行事です。
…ヒジャイヌカミ(左の神・土地神様)への拝みから始まり、墓前でのグイス(祈り言葉)、ウチカビを焚いてウサンデーへと続く一連の流れには、昔ながらの作法があります。
施主・家長として仕切る方も、初めて参加する方も、事前に流れを確認しておくと当日ずっと安心です。
・沖縄のシーミー(清明祭)。施主・家長が知っておきたい準備・当日の流れ・グイス
・沖縄のシーミー(清明祭)に初めて参加する。基本の流れと知っておきたい豆知識
旧暦3月3日:ハマウイ(浜降り)は4月19日

◇2026年の旧暦3月3日は、新暦の4月19日(日)にあたります。
シーミー(清明祭)の最終日と重なるこの日、沖縄では「ハマウイ(浜降り)」と呼ばれる、もうひとつの大切な年中行事が行われます。
ハマウイとはどんな行事?
◇ハマウイ(浜降り)は、女性が浜辺に降りて潮水で身を清める、沖縄の伝統的な禊(みそぎ)の行事です。
…全国的なひな祭りに相当する行事とも言われ、「サングヮッチアシビー(三月遊び)」という別名でも親しまれてきました。
昔の女性たちは、毎日家の仕事に追われる忙しい日々を送っていました。
そんな女性たちが年に一度、家族の目を離れて浜辺で一日中のびのびと過ごせる——そんな解放感のある行事でもあったのでしょう。
●別名…サングヮッチアシビー(三月遊び)
●目的…女性の禊祓い(みそぎはらい)
・この一年の無事への感謝
・新しい一年の健康祈願
●行うこと
・浜に降りて潮水に足を浸ける
・ミジナディ(水撫で)を行う
●行事食…サングァチウジュウ(三月お重)
・よもぎもち
・三月菓子(揚げ菓子など)
「ミジナディ(水撫で)」とは、潮水を付けた指で赤ちゃんのおでこを「ちょん・ちょん・ちょん」と三回やさしく触れて清める作法です。
小さな命を海の力で守ってもらう、島国沖縄らしい温かな風習ですね。
またハマウイは、海の事故で行方不明になった故人や遠い地で亡くなった方々への供養の日でもありました。
浜辺で「リューグヌカミ(竜宮の神)」へ手を合わせ、海の向こうにいる遠いご先祖様を思う——そんな祈りの時間でもあります。
現代のハマウイの楽しみ方
◇現代では女性だけの行事にこだわらず、家族みんなで海辺に出かけて潮干狩りを楽しむスタイルが広まっています。
…三月お重やよもぎもちを持参する家は少なくなりましたが、旧暦3月3日を大切な年中行事として過ごす沖縄の家庭は今も多いです。
沖縄本島から橋でつながる離島や、人気の海岸スポットへ家族で出かける絶好の機会でもありますね。
・泡瀬干潟(あわせひがた)
・海中道路
・屋我地(やがじ)海岸
・八重干瀬(やびじ)
2026年はシーミー(清明祭)の最終日と重なる4月19日(日)がハマウイの日です。シーミーを午前中に済ませて、午後から家族で浜辺へ——そんな一日の過ごし方もいいかもしれません。
ただし当日は霊園や海岸スポットが混み合うことも予想されますので、時間に余裕を持って行動してみてください。
ハマウイの拝み方や詳しい内容については、こちらの記事をご覧ください。
2026年4月の二十四節気

◇二十四節気とは、一年を24等分して季節の移ろいを表した暦のしくみです。
沖縄のシーミー(清明祭)は、この二十四節気のひとつ「清明(せいめい)」の時期に行われる行事です。
4月は春分から清明、そして穀雨へと、春が深まっていく節気が続きます。
清明(せいめい)の七十二候
◇二十四節気をさらに細かく3つに分けたものが「七十二候(しちじゅうにこう)」です。
…それぞれの候に、その時期の自然の様子を表す美しい言葉が添えられています。
2026年4月の節気と七十二候は以下の通りです。
【春分(しゅんぶん)】3月20日(金)~4月4日(土)
●末候…雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
・3月31日(火)~4月4日(土)
…春の訪れとともに、遠くで雷が鳴り始める頃
—————————–
【清明(せいめい)】4月5日(日)~4月19日(日)
※シーミー(清明祭)の時期
●初候…玄鳥至(つばめきたる)
・4月5日(日)~4月9日(木)
…南からツバメが渡ってくる頃
●次候…鴻雁北(こうがんかえる)
・4月10日(金)~4月14日(火)
…冬を越した雁(かり)が北へ帰っていく頃
●末候…虹始見(にじはじめてあらわる)
・4月15日(水)~4月19日(日)
…春の空に、今年初めての虹がかかる頃
—————————–
【穀雨(こくう)】4月20日(月)~5月4日(月)
●初候…葭始生(あしはじめてしょうず)
・4月20日(月)~4月24日(金)
…水辺に葦(あし)の芽が出始める頃
清明とは「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、全てのものが清らかに生き生きと輝く季節を意味します。
ツバメが渡り、雁が北へ帰り、空に虹がかかる——そんな晴れやかな春の盛りに、沖縄ではご先祖様と一緒にお祝いの場を囲むシーミーが行われるのは、とても自然なことかもしれませんね。
穀雨(こくう)へ
◇清明の節気が明ける4月19日(日)の翌日、4月20日(月)からは「穀雨(こくう)」の節気に入ります。
…穀雨とは、百穀を潤す春の雨が降り注ぐ時期を指し、田畑の準備が始まる農耕の季節の始まりでもあります。
シーミーの時期はちょうどこの穀雨の直前まで。
春の清らかな空気のなかでご先祖様に手を合わせ、家族の健康と繁栄を祈る——清明の節気ならではの、晴れやかなお墓参りの季節です。
●初候…葭始生(あしはじめてしょうず)
・4月20日(月)~4月24日(金)
●次候…霜止出苗(しもやみてなえいづる)
・4月25日(土)~4月29日(水)
…霜が降りなくなり、苗が育ち始める頃
●末候…牡丹華(ぼたんはなさく)
・4月30日(木)~5月4日(月)
…牡丹の花が咲き誇る頃
シーミーのおすすめ日としてご紹介した4月25日・26日は、ちょうどこの穀雨の「次候」にあたります。
霜が止んで苗が育ち始める、穏やかな春の終わりの週末です。
混雑を避けてゆったりとお参りしたい方には、こうした時期もぜひ検討してみてください。
まとめ:2026年4月の沖縄旧暦行事

沖縄の春は、親族やご先祖様とともにありますよね。
シーミー(清明祭)の墓前に重箱料理を並べ、久しぶりに顔を合わせた親族と笑顔でウサンデーを囲む
——その温かな光景は、世代を超えて受け継がれてきた沖縄の大切な文化です。2026年も、どうぞ心穏やかなシーミーをお迎えください。
● シーミー(清明祭)
・4月5日(日)~19日(日)
・混雑日|4月5日・11日・12日・18日・19日
・おすすめ日|4月4日・25日・26日
● ハマウイ(浜降り)
・4月19日(日)/旧暦3月3日
● チィタチの拝み・三月ウマチー
・4月17日(金)/旧暦3月1日
● ジュウグニチの拝み
・4月2日(木)/旧暦2月15日
● 穀雨(こくう)の入り
・4月20日(月)
シーミーの準備や当日の流れ、ウサンミのお供えについては、以下の記事をあわせてご覧ください。
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・新しいお墓で初めてのシーミー(清明祭)。建てるまでの法要と当日の準備ポイント
【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長

●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。
●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
・一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事
https://akiya-okinawanago.org/
●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。
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