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沖縄の米寿祝い「トーカチ」|2026年旧暦8月8日の由来と祝い方

沖縄の米寿祝い「トーカチ」|2026年旧暦8月8日の由来と祝い方
◇沖縄の米寿祝い「トーカチ」は、旧暦8月8日に数え88歳を迎える方の長寿を祝う特別な行事です。
2026年のトーカチは9月18日(金)にあたり、家族や親族、地域の人々が集まり、床の間や仏壇に飾りを整え、御馳走やお供え物を用意してお祝いします。
 
トーカチの由来は、十八歳の寿命とされた若者が神々の力で八十八歳まで延命したという昔話にあり、「斗掻(トーカチ・トカキ)」と呼ばれる竹の道具や八升八合の米など、独特の飾りにも意味が込められています。
 
本記事では、2026年のトーカチの日程や旧暦の意味、3日前に行う「メーニゲー(前祝い)」の巡拝、当日の流れ、飾り方や御馳走まで、家族での祝い方を分かりやすくご紹介します。
 

※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。地域の習わしを大切に、沖縄の暮らしに根ざした情報をお届けします。(2026年8月2日更新)

 



 
 

目次

沖縄の米寿祝い「トーカチユーエー」とは


沖縄の米寿祝い「トーカチユーエー」とは
◇沖縄の米寿祝い「トーカチユーエー」は、旧暦8月8日に数え88歳を迎える方の長寿を祝う行事です。
「ユーエー」は沖縄の言葉で「お祝い」という意味で、88歳は米寿として全国的にもお祝いされますが、沖縄では旧暦に合わせ、独自の飾りや御馳走、巡拝(メーニゲー)など特有の風習が残っています。
 
2026年は9月18日(金)が旧暦8月8日にあたり、多くの家庭や地域でこの日を祝います。
 
 

88歳を祝う「トーカチ(斗掻)」の意味と長寿の願い

◇「トーカチ(斗掻)」とは、升に盛った米の表面を平らにならすための竹製の道具のことです。
米寿祝いで斗掻を飾るのは、八十八歳を「米」という字に見立て、「米=豊かさ・実り」と「長寿」の願いを込めるためです。
 
沖縄のトーカチでは、八升八合の米をザルや枡に盛り、3本の斗掻を立てて床の間に飾るのが伝統的な形。
集まった人々は、この斗掻や米にあやかり、長寿と健康を願います。
 
 

本土の米寿は何歳?違いと全国の長寿祝い一覧

◇沖縄では旧暦8月8日に行うのが特徴で、飾り物やお供え、拝み方も独自の形式があります。
全国的な「米寿」は満88歳または数え88歳で祝われますが、日程は決まっておらず、誕生日や都合の良い日に行うのが一般的ですよね。
 
全国の長寿祝いには、還暦(60歳)、古稀(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)などがあり、沖縄ではさらにカジマヤー(97歳)など地域特有の祝いも加わります。
 
 

トーカチとカジマヤーなど他の年祝いの比較

◇沖縄の年祝いは、干支が一巡する節目や特別な年齢に行われます。
数え年61歳・73歳・85歳はいずれも「トゥシビー」と呼ばれ、生まれ年の干支が巡ってきた年に祝う生年祝いです。
 

<トーカチとカジマヤー>
●数え年88歳は「トーカチ」。
旧暦8月8日に行う長寿祝いで、八升八合の米や斗掻を飾り、感謝と健康長寿を祈ります。
 
●数え年97歳は「カジマヤー」。
旧暦9月7日に行い、子ども用の風車を飾って祝う最高の長寿祝いです。

 
97歳になると童心に返るとされ、風車を持って遊ぶことが由来といわれます。
いずれも「長く元気で過ごしてほしい」という家族や地域の願いが込められ、沖縄の人々にとって人生の大切な節目となっています。
 
 

トーカチの由来と昔話


トーカチの由来と昔話
◇沖縄のトーカチには、長寿と豊穣への願いが込められた由来が語り継がれています。
その物語は、単なる祝い事の背景ではなく、神々と人との関わりや命の尊さを伝える文化的財産です。
 
特に有名なのが「十八歳の寿命に八を加え、八十八歳まで延命した」という伝説で、この話がトーカチ祝いの起源とされています。
 
 

十八歳に「八」を加えて延命した伝説

◇昔、十八歳までしか生きられない運命を背負った若者がいました。
その両親は息子の命を救いたい一心で、神々に寿命を延ばしてほしいと願い出ます。
神は帳簿を開き、寿命が「十八」と記された箇所の前に「八」の字を書き加えました。
 
こうして若者の寿命は八十八歳となり、旧暦8月8日に長寿を祝う風習が生まれたといわれています。
この話は、命の奇跡と感謝の気持ちを後世に伝える象徴となっています。
 
 

泡盛や山羊汁を神に供える風習と地域差

◇伝説の中では、寿命を延ばしてもらうために、神々に「泡盛」と「山羊汁」を供えます。
・泡盛は人の心を映し出す酒
・山羊汁は滋養強壮の象徴

として長寿の薬とされ、どちらも神に捧げる特別な供え物でした。
 
地域によっては泡盛の代わりに他の酒や食べ物を用いるなど、供物の内容や儀礼の手順には違いがありますが、「大切なものを供えて感謝を伝える」という心は共通しています。
 
 

各地に残るトーカチの民話と文化的背景

◇この十八歳から八十八歳への延命伝説は、沖縄全域で語り継がれていますが、細部は地域ごとに異なります。
読谷村や本部町では、神が碁を打っている最中に供物を差し出す話型が多く、南部では祈願の場面や登場する神の名前が異なる場合もあります。
 
また、中国の古い書物『捜神記』にも似た話が記されており、沖縄のトーカチ伝説がアジアの広域文化とつながっている可能性も指摘されています。
 
こうした民話は、沖縄の人々が命や長寿をどう捉え、どのように神と向き合ってきたのかを知る手がかりとなっています。
 
 

2026年のトーカチ日程と旧暦カレンダー


2026年9月|沖縄の旧暦行事カレンダー
◇沖縄の米寿祝い「トーカチ」は、毎年旧暦8月8日に行われます。
新暦では毎年日付が変わるため、あらかじめ旧暦カレンダーで確認しておくことが大切です。
 
2026年は9月18日(金)が旧暦8月8日にあたり、各地で米寿を迎える方の長寿を祝う行事が行われます。
 
 

2026年の旧暦8月8日はいつ?(何年生まれが対象か)

2026年の旧暦8月8日は9月18日(金)です。
◇この年にトーカチを迎えるのは、数え年88歳、1939年(昭和14年)生まれの方が対象です。
沖縄では数え年で祝うのが一般的ですが、満年齢で祝う家もあるので、家族で相談しておきましょう。
 
 

旧暦行事としての位置づけと意味

◇トーカチは本土の米寿祝いと異なり、旧暦に合わせて行うことが大きな特徴です。
沖縄ではお盆や彼岸、ハーレーなど、多くの伝統行事が旧暦で行われ、自然や季節の移ろいと密接に結びついてきました。
 
旧暦8月8日のトーカチは、収穫期と重なることから「実りの祝い」「命の豊かさ」を象徴する意味も持ちます。
この日を境に、新しい一年を健康で過ごせるよう、神や祖先に感謝と祈りを捧げます。
 
 

日程に合わせた事前準備のポイント

トーカチ当日を迎えるまでに、以下の準備を整えておくと安心です。
 

<トーカチ当日までの準備>
●メーニゲー(前祝い)の巡拝日程を確認
旧暦8月5日(2026年は9月15日・火)に行う巡拝場所・お供え物の準備
 
●飾り物や供え物の手配
八升八合の米、トーカチ(斗搔)、枡、扇、赤い敷物など
※沖縄の専門店で手配をすると便利です。
 
●ご馳走や手土産(アヤカーイ)の用意
赤飯や天ぷら、マチカジ(松風)、あやかり昆布など
 
●招待や案内
親族や近しい友人へ日程を伝え、ホテル会食などの場合は早めに予約

 
こうした準備を計画的に進めることで、当日を安心して迎えることができます。
 

【スタッフのマメ知識】
八升八合の米やそれを盛り付けるだけのザルや碗、トーカチ(斗搔)、枡、扇、赤い敷物など、全てを個人で調達することは、とても労力が掛かります。
 
そのため、一般的なトーカチ祝いでは、専門業者へ依頼する家が多いでしょう。
那覇まちの沖縄風結納屋
冠婚葬祭㈲つむぎ弁当
などがあります。
 
また近年では自宅でトーカチ祝いを行わず、ホテルの一室を利用して行うケースも増えました。この場合はホテルスタッフへ相談できることもあります。

 

 
 

3日前の「メーニゲー」巡拝と準備


3日前の「メーニゲー」巡拝と準備
◇トーカチの3日前、旧暦8月5日には巡拝行事「メーニゲー(前願い)」を行います。
2026年の場合は9月15日(火)にあたり、88歳を迎える方の無事と健康、当日のお祝いが滞りなく行えるよう、神々やご先祖様に祈願します。
 
この行事は家族やごく近しい親族のみで行うのが一般的で、静かで厳かな時間を過ごします。
 
 

メーニゲーとは?巡拝する神々と場所(御嶽・産川・仏壇)

◇メーニゲーとは、トーカチ本番前に神々やご先祖様へ感謝とお願いを伝える巡拝です。
巡拝の基本は「三天(サンティン)」と呼ばれる天・地・海の神を巡る形で、地域や家庭によって回る場所が異なります。
 
一般的な巡拝先は次の通りです。
 

<メーニゲーの拝所(拝み処)>
御嶽(ウタキ)や産土神社…地域を守る地の神
産川(ウフガー)…誕生時に産湯を汲んだ井戸や川
仏壇や按司墓…家族や先祖の霊を祀る場所

 
これらを巡り、トーカチ当日の無事と本人の健康長寿を祈ります。
 
 

お供え物と御願用品の整え方

メーニゲーでは、神々や先祖へのお供え物を持参します。代表的なものは以下の通りです。
 

<メーニゲーのお供え物>
[お供え物]
・ハナグミ(花米)…炊いていない白米
・アライグミ(洗い米)…7回すすいだ米
・ウサク(お酒)…泡盛が一般的
・ウチャヌク…白もちを3段に重ねたもの
・果物の盛り合わせ
 
[お線香]
●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・沖縄線香ヒラウコーなら…タヒラ半(2枚半)
・日本線香なら…15本、もしくは5本

 
これらはビンシー(瓶子)と呼ばれる木箱に整えて持ち歩くと便利で、拝む際には左右にハナグミ、中央にアライグミを配置します。
 
 

ヒヌカンを拝む場合の遥拝方法

◇高齢や体調の理由で屋外の巡拝が難しい場合は、ヒヌカン(火の神)のみ拝むこともあります。
ヒヌカンは「ウトゥーシドゥクル(お通し処)」とも呼ばれ、ヒヌカンを通じて各所の神々へ祈りを届ける「遥拝」ができるためです。
 
台所に祀られたヒヌカンの前にお供え物を整え、次のような言葉を添えます。
 

<メーニゲーの拝み言葉>
本日はトーカチのメーニゲーを行っております。
〇〇の神様へお伝えいただき、
滞りなくお祝いができますよう、
どうぞ、お導きください。

 
ヒヌカンを祀っていない家庭では、小さなお盆にお供え物を並べ拝みます。
どちらの場合も、真心を込めて祈ることが何より大切です。
 

【お客様の体験談】
糸満に住む我が家では、祖父のトーカチに向けて、ハーレー大会やジューグヤ(十五夜)でも最終的にご報告にあがる「白銀堂」でメーニゲーを行いました。
 
家族で白銀堂を訪れ、祖母が中心となりメーニゲーの拝みを行います。白銀堂のすぐ裏にウフガー(井戸)もあり、続けて拝みを行いました。
 
最後にお仏壇へも拝むのですが、我が家には古いご先祖様を祀る「ウタナー(御棚)」もあるので、そちらへも拝みを捧げました。

 
 

トーカチ当日の祝い方と流れ


トーカチ当日の祝い方と流れ
◇旧暦8月8日の朝、いよいよトーカチ当日を迎えます。
2026年は9月18日(金)がその日にあたり、88歳を迎える本人や家族は、早朝からお供えや飾り付けの準備を整えます。
 
沖縄では、ヒヌカン(火の神)や仏壇に拝みを捧げ、床の間に飾りを整えてから、お客様や親族を迎えるのが一般的です。
 
 

トーカチの朝に行うヒヌカンと仏壇へのお供え

トーカチの朝に行うヒヌカンと仏壇へのお供え
◇当日の朝は、まず台所に祀られたヒヌカンへ、トーカチが無事に行えるよう感謝と祈りを捧げます。
ヒヌカンへ拝むのは主に台所を担う家族です。かつての沖縄では主に母親・妻と言った女性が台所を担ってきましたから、ヒヌカンへの拝みが女性が一般的でした。
 

<ヒヌカンへのお供え物>
[基本のお供え]
・供え葉(チャーギなど)
・ミジティ(お水)
・マース(お塩)
[トーカチのお供え]
・お酒…徳利1対2本の中央におちょこ
・ハナグミ(花米)…1対2皿
・アライグミ(洗い米)…1皿
・ウチャヌク(白もちの3段重ね)…3組
[お線香]
●ジュウゴフンウコー(15本線香)
・沖縄線香ヒラウコーなら…タヒラ半(2枚半)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)

 
<仏壇へのお供え物>

[基本のお供え]
・供え花(菊など)…1対2立
・ウチャトゥ(お茶)…1対2杯
[トーカチのお供え]
●祝い膳
・赤飯
・汁物
・煮物
…など、お箸を添えて
●お供え
・お酒…徳利1対2本の中央におちょこ
・ハナグミ(お米)…1対2皿
・アライグミ(洗ったお米)…中央に1皿
[お線香]
●ジュウニフンウコー(12本御香)
・沖縄線香ヒラウコーなら…タヒラ(2枚)
・日本線香なら…12本、もしくは4本(簡易版)

 
一方、お仏壇への拝みは家長が拝みます。
お供え物は同じご馳走ですが、お仏壇には御膳として、お祝いの赤飯・汁物(中身汁など)・お箸とともに供えましょう。
 
 

床の間の飾り方|八升八合のお米とトーカチ(斗搔)・枡・扇

床の間の飾り方|八升八合のお米とトーカチ(斗搔)・枡・扇
◇トーカチには、床の間に八升八合のお米とトーカチ(斗搔)を供えます。
床の間がない家は、リビングにスペースを作り飾っても良いでしょう。お米はザルや一升枡に盛り、斜めに切った竹製の斗掻を3本立てます。
 

<床の間のトーカチの飾り物>
・お米…ザルやお盆の上に八升八合のお米を盛る。
・枡(ます)…一升枡・五合枡・一合枡の順に積み重ねる。
※それぞれに「寿」「米」「祝」と書いた赤い紙を巻いて飾る家も多いです。
・扇…赤・白・金を飾る

 
全体を赤い敷布の上に整えたり、壁に米寿を祝う言葉や歌を掛けると、より華やかな雰囲気になります。
 
 

御馳走とお裾分け「あやかり昆布」やお菓子

◇ご馳走の他に、集まった人々が長寿をあやかるように、手土産「アヤカーイ」を配ります。
代表的なアヤカーイは、お祝いの印として、結んだ昆布を袋に詰めた「あやかり昆布」です。
・あやかり昆布(結んだ昆布)
・ムイグァーシ…お菓子の詰め合わせ
トーカチを主催する家が、長寿のおすそ分けとして配ります。
 

<トーカチのご馳走の一例>
・赤飯
・マチカジ(松風)
・サーターアンダギー
・白身魚の天ぷら
・結び昆布の煮付け
・ターンムディンガク(田芋田楽)
…など。

 
お祝いの席では、赤飯やマチカジ(松風)、サーターアンダギー、天ぷら、昆布料理など、沖縄らしい御馳走が並びます。
 

【お客様の体験談】
我が家の祖母のトーカチでは、伝統的なあやかり昆布もたくさん用意しましたが、一緒にお菓子袋も同じくらい包みました。
 
お菓子は近所の駄菓子屋さんへ子ども達と行き、たくさんの駄菓子を購入して、バラバラに50袋ほどを作ります。
 
あやかり昆布は伝統的なアヤカーイとして有難がられますが、やはり子ども達はお菓子袋に興奮していました。祖母へ真っ先に挨拶に来ると、お菓子袋をもらって目の前で喜ぶので、祖母もずっと笑顔でした。
 
残ったら子ども達が喜ぶし、駄菓子のお菓子袋をたくさん用意して良かったねと話しました。

 
 

家族や親族、地域での過ごし方の違い

◇地域や家庭によって、トーカチ当日の過ごし方は異なります。
昔ながらの地域行事として集落全体で祝うところもあれば、近年はホテルの個室や自宅で家族だけの会食を行う家庭も増えています。
 
盛大に祝う場合は、エイサーやカチャーシーなどの余興が行われることもあり、小規模の場合でも、感謝と長寿を願う気持ちは変わりません。
 

 
 

家庭で整えるトーカチの飾りと供え物


家庭で整えるトーカチの飾りと供え物
◇トーカチは、自宅での飾り付けやお供え物の配置も大切な準備のひとつです。
床の間やリビングの一角に祝いの場を整えることで、訪れる親族や友人にとっても印象的な長寿祝いになります。
 
ここでは、お供え物の意味について、家庭でできる基本の整え方をご紹介します。
 
 

お供え物(米・昆布・鰹節・泡盛)の意味

トーカチのお供え物は、祝いの象徴と長寿の願いを込めて配置します。
 

●米
・花米(ハナグミ)…「まだ手を加えていない、清らかなお米」
・洗い米(アライグミ)…「炊く前に清めたお米」
※花米や洗い米に限らず、沖縄のお供え物は位牌を中心に左右対称に整えるのが基本です。
 
●昆布
結び昆布を供え、長寿や縁結びの意味を込めます。
 
●鰹節
削り節を小分けにし、後に参列者へ配る「あやかり物」とします。
 
●泡盛
泡盛は、沖縄で神事や祝い事に欠かせないお酒です。
※徳利を左右対称に2本、その中央におちょこを1杯供えるのが基本の配置です。

 
お供え物は、斗掻や米の飾りの前に整然と並べ、必ず左右対称になるよう配置します。
見た目の美しさだけでなく、神やご先祖様に対して丁寧に供える姿勢が何より大切です。
 

[トーカチ・カジマヤーセット販売店]
那覇のまちの沖縄風結納屋

 
 

トーカチの衣装と着物のしきたり


トーカチの衣装と着物のしきたり
◇トーカチは、飾りやお供え物だけでなく、着物や衣装にも意味が込められた長寿祝いです。
沖縄の伝統では、米寿を迎える本人が華やかな衣装を身にまとい、家族や地域の人々から祝福を受けます。服装は祝いの場を彩り、主役である本人の晴れ姿を印象づける大切な要素です。
 
 

紅型や黄色の打ち掛けの意味と由来

沖縄のトーカチでは、紅型(びんがた)模様の着物黄色の打ち掛けが定番とされています。
◇紅型は琉球王国時代から続く染色技法で、華やかな色彩は長寿と繁栄を象徴します。
 

●黄色の打ち掛けは「稲穂の色」に例えられ、豊かさと実りを表します。
一方、かつては葬儀の際に着せる衣装でもあったため、「生まれ変わり」の意味を持つともされてきました。

 
これらの着物や衣装は、単なる装飾ではなく、沖縄文化に根付いた祈りと感謝の象徴です。
 
 

現代の着物・衣装アレンジ例

◇近年では、伝統的な紅型や黄色の打ち掛けに加え、現代的なアレンジも増えています。
たとえば、
・鮮やかな紅型帯を洋服に合わせる
・淡い色合いの着物に紅白の小物を添える

など、本人の好みや体調に合わせた衣装選びが行われています。
 
写真撮影用に、軽く羽織るタイプの紅型コートや化繊素材の打ち掛けを用いることで、重さを軽減し、当日の負担を減らす工夫も見られます。
こうした柔軟な対応によって、長寿を祝う場がより快適で楽しいものになります。
 
 

ホテル会食や小規模祝いでの服装選び

◇ホテルや料亭での会食形式や、家族だけの小規模な祝いでは、必ずしも正式な着物にこだわる必要はありません。
・女性であれば華やかなワンピースや色留袖
・男性は紋付袴やジャケットスタイル

など、会場の雰囲気や季節に合った衣装を選びましょう。
 
主役が映える服装を意識することは大切です。
小規模な場でも、服装に心を配ることで、長寿祝いの場がより特別な時間として記憶に残ります。
 

【スタッフのマメ知識】
トーカチの衣装も十三祝いや成人式と同じく、レンタルができます。
 
琉装はキチンと揃えると費用もかかるので、レンタルを選ぶ家が多い傾向です。
あらがき衣装店
宜野湾写真館
那覇のまちの結納屋
などのレンタル衣装があり、なかには着つけまで相談できるお店もあるでしょう。

 
 

トーカチを盛り上げるおすすめギフト


トーカチを盛り上げるおすすめギフト
◇トーカチ(米寿祝い)では、長寿祝いギフトを用意すると喜ばれるでしょう!
形に残る記念品から日常で使える実用品まで、長寿のお祝いには感謝と「これからも元気でいてほしい」という気持ちが込められますよね。
 
ここでは、米寿プレゼントとして喜ばれる定番と、沖縄らしいおすすめギフトをご紹介します。
 
 

記念品や名前入りポエムなど思い出に残る品

◇名前入りの記念品、ポエムアートなどは記念品として人気です。
たとえば、
・主役の名前や生年月日
・88歳を迎える日付を刻んだフォトフレームや掛け軸

は、家族写真と一緒に飾れば一生の宝物になります。
 
名前の頭文字で紡ぐオリジナルポエムや、似顔絵入りの色紙も喜ばれる定番!
これらは見るたびにトーカチ当日の思い出がよみがえり、感謝や愛情を感じられる贈り物です。
 
 

縁起物(富士山・招き猫)や実用的な贈り物

◇縁起物は、「これからも幸せが続くように」という願いを込めた米寿プレゼントにぴったりです。
たとえば、
富士山モチーフのグラスや茶碗
九谷焼の招き猫
などは、飾っても使っても楽しめる長寿祝いギフトです。
 
また、普段から使える実用品—例えば、上質なひざ掛けや湯のみ、軽くて扱いやすい食器など—は、年齢を重ねた方にも負担なく使ってもらえます。
実用性と縁起の良さを兼ね備えた贈り物は、日常の中でふと幸せを感じてもらえるでしょう。
 
 

88歳本人が喜ぶギフト選びのポイント

◇体調や生活スタイルに合った品を選ぶのも良いです。
たくさん食べられない方には、少量でも質の良い食品高級スイーツも喜ばれます。
 

●外出が難しい場合は、自宅で楽しめる趣味の道具や、家族の思い出を詰めたアルバムも喜ばれます。

 
さらに、メッセージカードや家族写真を添えることで、「あなたが大切な存在である」という気持ちがより強く伝わります。
贈る品物以上に、そこに込められた心が主役を笑顔にします。
 
 

まとめ|トーカチは感謝と長寿を祝う大切な節目


まとめ|トーカチは感謝と長寿を祝う大切な節目
◇沖縄の米寿祝い「トーカチ」は、旧暦8月8日に88歳を迎える方の長寿と健康を祈る特別な行事です。
2026年は9月18日(金)にあたり、八升八合の米や斗掻を飾り、ヒヌカンや仏壇に供え物を整えて拝みます。
 
由来を知り、飾り方やメーニゲーの巡拝、お裾分けの意味を理解することで、より心のこもった米寿祝いになります。
家族や地域が集い、感謝と祝福を分かち合うこの一日を、大切に迎えましょう。
 

 
 

【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
東恩納写真
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長

 

●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。

 

●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事

 

●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



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