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沖縄の旧盆料理レシピ|ウンケージューシー・ソーメン汁・お団子の作り方

沖縄の旧盆料理レシピ|ウンケージューシー・ソーメン汁・お団子の作り方
◇沖縄の旧盆では、さまざまな料理を準備しますよね。
今は沖縄でも、旧盆時期になるとスーパーに料理が並びますし、仕出し料理店で注文もできますが、まだまだ皆で手作りをする家も多いです。
 

●最近の沖縄の旧盆は、門中などの大きな規模だけではなくなり、墓じまいや門中からの独立によって、家族単位の旧盆も増えてきました。
だからこそ若い世代の家族間で、昔ながらのお盆料理が注目されています。

 
昔ながらの沖縄の旧盆を丁寧に倣う家もあれば、基本を知った上で、現代の人々が美味しく食べられる料理にアレンジする家族も多いです。
 
この記事では、昔ながらの沖縄の旧盆でのお供え物や、お客様へのふるまい料理のレシピをいくつかお伝えします。昔ながらの定番料理と共に、現代風にアレンジされたケースも伝えていきますので、ぜひ参考にしてください。
 

※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。地域の習わしを大切に、沖縄の暮らしに根ざした情報をお届けします。本記事では記事内で自社サービスをご紹介する場合があります。(2026年8月23日更新)

 



 
 

ウンケージューシー|初日のお迎え膳


ウンケージューシー|初日のお迎え膳
◇旧盆初日には「ウンケージューシー」を供えます。
沖縄のお盆の初日、御先祖様をお迎えする「ウンケー」では、夕方に御先祖様をお迎えして、ショウガを加えた「ウンケージューシー(沖縄の炊き込みご飯)」をお供えします。
 
●これを「ウンケージューシー」と言います。
 
 

材料と下ごしらえ(豚三枚肉・ショウガの葉)

◇材料は、豚の三枚肉(塊)、ショウガの葉が基本です。
…ただ実際には各家庭でそれぞれに美味しく、彩りも良くなるように具材を足しています。
 
ニンジンやシイタケ、切り昆布などを加える家も多く、自分で思う以上にたっぷりの具材で作ると、ボリュームがあって美味しく仕上がります。
 

●下ごしらえとして、豚の三枚肉は一度焼き付けると美味しくなります。
豚肉を茹で(圧力鍋を使うと便利です)、その後に焼き付けることで、豚肉の旨味・肉汁を閉じ込めて、香ばしさが残ります。

豚肉は茹でることで、臭みが抜けるだけではなく、味が染み込みやすくなります。
この時の茹で汁は、後で使うので捨てずに残しておいてください。
 
 

作り方の手順

①ショウガの葉はみじん切りに、豚の三枚肉の塊は賽の目切りにします。
ニンジンやシイタケなど、他の具材を入れる場合も、同じように賽の目に切ってください。
 
②具材(ショウガの葉以外)をフライパンで炒め、出汁・醤油と砂糖・お酒で炒り煮をしていきます。
※この工程を省いたり、具材だけではなく炊く前のお米を一緒に炒める家などもあります。
 
③いよいよ炊き込んでいきます!
・お米は水をよく切ります。
・鰹出汁と、先ほど残しておいた豚の茹で汁を加えます。
・お酒や塩で味を調えましょう。
・ショウガの葉を刻んだものをたっぷり加えます。
・炊き込みます。
 
④炊飯器で炊きあがれば完成です。
 
 

ショウガやフーチバーを入れる理由

◇ウンケージューシーでは、強い香りの具材を入れるのが特徴です。
…御先祖様と一緒に来てしまったチガリムン(餓鬼)や無縁仏の霊が食べてしまわないためです。
 

●今回はショウガの葉を使いましたが、フーチバー(ヨモギ)を使う家庭もあります。
どちらも強い香りが、邪気やチガリムンを遠ざけるとされており、ご先祖様への御膳を守るための、昔ながらの知恵といえるでしょう。

 

【お客様の体験談】
我が家は最終日ウークイの重箱料理に詰める、豚三枚肉の煮付けを初日から圧力鍋を利用して作ります。
 
多めの豚三枚肉の煮付けを作り、一部を細かな賽の目状に切り分けて、ウンケージューシーに利用すると便利です。もちろん、豚の茹で汁も出汁として使います。香ばしさと油の周りでジューシーに美味しく仕上がります。
 
そして翌日の朝食は、残ったウンケージューシーに湯を入れていただくのも美味しいです。「ボロボロジューシー」ですね。濃い味が好きな家族は、かつお出汁で作った「カチャー湯」と混ぜていただく人もいます。ウンケー翌日の少し疲れ気味の朝に、体に沁みてお勧めです。

 
 

ソーメン汁(スーミン汁)|ナカビのお昼にふるまう定番


ソーメン汁(スーミン汁)|ナカビのお昼にふるまう定番
◇仏壇のある家ではお客様が多く訪れるナカビでは、御先祖様にはソーメン汁(スーミン汁)を昼の膳に供えるのが定番です。
お昼時に来たお客様へも、このソーメン汁(スーミン汁)をふるまうことが習慣でした。
 
 

基本の作り方

◇ソーメン汁のレシピと言っても簡単です。
汁は昆布だし・白だし・みりんで作って、ネギのみじん切りを掛け、お椀に分けたそうめんに汁を掛けていただくと美味しいです。
 

●具材はシンプルにネギのみじん切りのみの家もあれば、あぶらげやシイタケなどを入れる家もあります。
また、最後におろししょうがを添える家も多いです。

 
今回はソーメン汁をお伝えしましたが、ソーメン汁の家もあれば冷や麦をお供えする家もあります。
 
 

豚の茹で汁で作る、ワンランク上のレシピ

◇美味しいソーメン汁の作り方があります。
 

【ソーメンのおつゆ】
●鰹出汁に豚の茹で汁、できれば豚の骨の出汁を、1:1:2ほどの割合で合わせ、醤油などで味を調えてください。
そこにそうめんを汁に入れ、軽く沸騰させたら、すぐに盛りつける作り方です。

 
この作り方では汁をたっぷり入れるわけではなく、そうめんに軽く掛ける程度でお出しします。
白だしなどで作るソーメン汁では、昆布だしがポイントです。旨みが出るので、こちらもひと手間加えてみてはいかがでしょうか。
 
 

お団子・沖縄ぜんざい|ナカビのおやつ


お団子・沖縄ぜんざい|ナカビのおやつ
ナカビにはソーメンの他にも、お客様へお団子・沖縄ぜんざいも振る舞うことがり、子ども達に人気ですよね。
 
 

白玉団子の作り方

お団子自体は、米粉(白玉粉など)水(人肌ほどの温かい湯がおすすめです)でこねて丸くし、沸騰したお湯に落として作ってください。
 
 

金時豆から作る、本格ぜんざいの手順

◇沖縄のぜんざいは金時豆が特徴的です。
…金時豆は前日から水に浸けておくだけで、調理自体は簡単です。
すぐに柔らかく煮るために、電気圧力鍋を利用する家庭も多いです。
 

【金時豆から作る本格ぜんざいレシピ】
①金時豆は前日から鍋で、水に浸けておきます。

②翌日になったら鍋に火をかけ、強火で煮立ててください。

③一度水を全て捨てて改めて水を入れ、今度は中火で煮ていきます。

④豆の芯がなくなってきたら、砂糖で甘く味付けをします。
(三温糖やザラメの味付けが人気です。)

⑤落とし蓋をしてさらに煮詰めてください。

⑥塩で味を調えます。

 
これで完成です。また最近では、ぜんざいの缶詰めが市販されているので、簡単に缶詰めをお団子と和える家も多くなりました。
 
最近では本州式のきなこやつぶあんが好きな子ども達も増えてきました。ぜひ、現代の子ども達でも嬉しいレシピで、家族で楽しくウサンデーをしてください。
 

【スタッフのマメ知識】
沖縄ぜんざいはそのままでも美味しいですが、暑い季節にはかき氷ぜんざいが子ども達に人気です。
 
器の底に沖縄ぜんざいを忍ばせて、かき氷で埋めると、子ども達が「出てきた!」と喜びます。黒糖シロップを加えることで、暑い夏に甘さが際立ちます。
 
また、沖縄では「白くま」かき氷が観光客にも人気がありますが、かき氷の上から缶詰めのミカンやチェリーなど、果物で顔や耳を作り、練乳をかければ完成です。子ども達と一緒に作ると、まるで雪だるまを作っているような盛り上がりがありますよ。

 
 

まとめ|旧盆料理は、家族の味に仕上げて


◇今回は、沖縄の旧盆行事でよく使われる料理のレシピをいくつかお伝えしました。
どれも日ごろから気軽に作れる、定番料理ばかりですが、コツも一緒にお伝えしています。
 
特にソーメン汁は、普段であれば白だしなどで済ませる家庭が多いのではないでしょうか。
 

●豚の茹で汁や豚の骨の出汁を使うソーメン汁は絶品です。
このレシピを用いた定食屋さんもありとても人気なので、ぜひ試してみてください。

 
※白だしなどで作るソーメン汁でも、昆布だしがポイントです。旨みが出るので、こちらもひと手間加えてみてはいかがでしょうか。
 
最後にお伝えした沖縄ぜんざいですが、最近では本州式のきなこやつぶあんが好きな子ども達も増えてきました。ぜひ、現代の子ども達でも嬉しいレシピで、家族で楽しくウサンデーをしてください。
 

【沖縄の旧盆レシピ】
・ウンケージューシーはショウガの葉を入れる
・ソーメン汁は豚の出汁を使うと美味しい
・ソーメン汁を白だしで作るなら昆布だしもおすすめ
・ぜんざいの金時豆は前日から水に浸ける

 
ウンケー・ナカビと料理が続いたあとは、いよいよ最終日ウークイ。重箱料理「ウサンミ(御三味)」で、ご先祖様を丁寧に見送る番です。
 
※豚三枚肉の煮付けやかまぼこなど、旧盆最終日ならではのご馳走レシピは、下記のコラムで詳しくご紹介しています。
 

 
 

【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
東恩納写真
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長

 

●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。

 

●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事

 

●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



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