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【2026年版】沖縄のジュールクニチー(十六日祭)とは?由来・離島の過ごし方と喪中のマナー

【2026年版】沖縄のジュールクニチー(十六日祭)とは?由来・離島の過ごし方と喪中のマナー
◇沖縄では、旧暦1月16日「ジュールクニチー(十六日祭)」と呼ばれるお墓参り行事があります。
この日は「後生(ごしょう=あの世)の正月」とも呼ばれ、特に宮古島や八重山などの離島地域では、シーミー(清明祭)以上に盛んに行われる年中行事です。
 

 ●2026年は3月4日(水)がジュールクニチにあたります。

 
本記事では、ジュールクニチの由来や地域ごとの過ごし方の違い、喪中の場合に行う「ミージュールクニチー(新十六日)」の作法まで解説します。
これから行事の準備をされる方は、ぜひ参考にしてください。
 

※本記事は、沖縄県メモリアル整備協会が作成しています。
地域の習わしを大切に、それぞれの家らしい心のこもったご供養の一助となれば幸いです。(2026年2月28日更新)

 



 
 

2026年のジュールクニチー(十六日祭)はいつ?


2026年3月の沖縄・旧暦行事カレンダー一覧
 
 

ジュールクニチーの由来と後生の正月

沖縄には、旧暦の1月16日にご先祖様をお迎えし、お墓参りをするジュールクニチー(ー十六日祭)という習わしがあります。
 
この日は「後生(ごしょう=あの世)の正月」とも呼ばれており、故人やご先祖様があの世で過ごすお正月を、現世の家族が墓前でお祝いし、交流する行事です。
 
 

2026年は3月4日(水)!旧暦との関係

ジュールクニチー(ー十六日祭)は毎年、旧暦の1月16日に行われるため、新暦の日付は毎年変動します。
 

 ●2026年のジュールクニチー(ー十六日祭)は、新暦の3月4日(水)です 。

 
離島地域などでは、この日に重箱料理を持ち寄り、お墓の前で盛大に宴を開く家庭も多くあります。
 
 

ジュールクニチー(十六日祭)は誰が行う行事?


ジュールクニチー(十六日祭)は誰が行う行事?
 
 

特に宮古・八重山などの離島地域で盛ん

ジュールクニチー(ー十六日祭)は、沖縄本島よりも宮古島や八重山諸島、久米島などの離島地域で非常に盛んに行われる行事です。
 

 ●離島においては、本島でのシーミー(清明祭)の代わりとなる、最も大切なお墓参り行事として位置づけられています。

 
そのため、離島地域から沖縄本島へ移住してきた方々にとっても、ご先祖様へ手を合わせる大切な日となっています。
 
 

沖縄本島でのジュールクニチー(十六日祭)

一方、沖縄本島においては、ジュールクニチー(十六日祭)の日は家族で仏壇を拝み、簡易的なお墓参りで済ませる地域や家庭が多いのが特徴です。
 
本島では通常、毎年新暦4月頃の清明の節気(旧暦では3月)に「シーミー(清明祭)」を行いますよね。
 
このシーミー(清明祭)の節気が翌月に迫っていることもあるでしょう。
 
 

喪中に行う沖縄本島のミージュールクニチー(新十六日)

◇沖縄本島では喪中の家がシーミー(清明祭)の代わりに、ジュールクニチー(十六日)を執り行う風習があります。
…なぜなら同じお墓参り行事でも、シーミー(清明祭)は慶事の色合いが強いためです。
 
沖縄に限らず全国的に、喪中のお祝い事はマナー違反とされ、避ける傾向にありますよね。
 
一方でジュールクニチー(十六日祭)は、あの世の正月にあたり、弔事としての行事なので、お墓参りをしても問題はありません。
ただし、沖縄本島で執り行うジュールクニチー(十六日)は、ミーサー(新霊)を供養する「ミージュールクニチー(新十六日)」と呼ばれる供養行事です。
 

 【喪中のジュールクニチー】
 
 ●ミージュウルクニチー(新十六日)
 ・沖縄本島に多い
 ・喪中の家族がシーミーの代わりに行う
 
 【年中(旧暦)行事のジュールクニチー】
 
 ●ジュウルクニチー(十六日祭)
 ・離島地域では墓前(お墓)行事が多い
 ・沖縄本島地域では仏前(お仏壇)行事が多い

 
そのため、お墓参りではミーサー(新霊)のお迎えに留まり、お仏壇での供養がメインとなります。
 
離島地域の旧暦行事として行われる「ジュールクニチー(十六日祭)」とは、目的や進め方・特徴が異なるので注意をしてください。
 

 
 

沖縄では「喪中」期間が長い地域もある

◇沖縄ではしばしば、喪中期間が2年~3年までとする地域もあります。
…一方、全国的に「喪中」期間は、ご遺族であれば一周忌を終えた1年までが目安です。
 

 ●現代では沖縄でも1年間の喪中期間が一般的ですが、お墓参りに関しては、昔ながらの風習が残る地域もあります。

 
このような地域ではサンニンチ(三年忌)までの2年~3年とする場合もあるでしょう。(「サンニンチ(三年忌)」は全国的な「三周忌」にあたる法要です。)
 
沖縄本島で喪中のジュールクニチー(十六日祭)は、喪中の家庭において、お祝い事であるシーミー(清明祭)の代わりとして、お墓参りを行う風習が根付いています。
 

[喪中の期間や忌中との違いについて詳しく]
「忌中」と「喪中」の違い。故人との関係で違う服す期間

 
 

シーミー(清明祭)との違いと注意点


シーミー(清明祭)との違いと注意点
◇シーミー(清明祭)はお祝い行事の側面が強いため、喪中の家庭は原則として行いません。
…一方で、ジュールクニチー(十六日祭)はグソーソーグァチ(後生の正月)「あの世の正月」とされる弔事としての旧暦行事です。
 
 

沖縄本島のシーミー(清明祭)はお祝い

◇沖縄本島のシーミー(清明祭)は慶事、ジュウルクニチー(十六日)は弔事です。
 
お供え物には紅白のカマボコを避ける、もち重は慶事であればあんこ入りやよもぎ餅などの色付きも供えるものの、弔事であれば白もちのみなど、弔事としての配慮が必要です。
 
シーミー(清明祭)のお供え物や進め方、及び、慶事と弔事における重箱料理(沖縄定番のお供え物)準備の違いについて、詳しくは下記コラムをご参照ください。
 

[沖縄本島で盛んなシーミー(清明祭)について詳しく]
清明祭は、沖縄のお墓参り。迷った時に参考にしたい豆知識

 

 
 

ジュールクニチ(十六日)のお供え物と準備


【実践】ジュールクニチー(十六日祭)お墓(お仏壇)の拝み方
ジュールクニチー(十六日祭)はご先祖様との食事を楽しむ行事であるため、沖縄の伝統的なお供え物(ウサギムン)である重箱料理(ウサンミ)を準備します。
 
 

重箱料理(ウサンミ)の基本ルール

◇ウサンミは、五品・七品・九品など、奇数品のおかずを詰めます。
奇数の品目を、賽の目のようにきっちりと詰めた重箱が沖縄の重箱料理です。
 
おかずは海の幸・山の幸・地の幸などのご馳走が並ぶことから「ウサンミ(御三味)」と呼ばれてきました。
 

 ●昔ながらの習わしでは、豚肉・鶏肉・魚の三種類の「御馳走」を詰めるのが基本とされてきましたが、現代では地域や家庭によって内容はさまざまです。

 
また、前述の通り喪中の期間(新十六日)に執り行う場合は、めでたい結び昆布ではなく、返し昆布にするなど、弔事としての配慮が必要です。
 

 
 

あの世のお金「ウチカビ」の準備

◇ウチカビ(打ち紙)とは「あの世のお金」です。
ジュールクニチー(十六日祭)には、お供え物とともに「ウチカビ(打ち紙)」も準備します。
 

 ●これは「あの世のお金」とされており、最後の締めくくりとして墓前(または仏前)で焚き上げ、ご先祖様に届けます。

 
地域によって細かなルールはありますが、家長が5枚、親族が3枚焚き上げるのが一般的です。ウチカビは沖縄のスーパーなどで手軽に購入できます。
 

 
 

【実践】ジュールクニチー(十六日祭)のお墓参りの流れと拝み方


【実践】ジュールクニチー(十六日祭)のお墓参りの流れと拝み方
◇ジュールクニチー(十六日祭)のお墓参りでは、ご先祖様をあの世の正月にお招きし、食事を楽しんでいただくための具体的な作法があります。
…墓前での掃除から、お供え物(ウサギムン)の配置、拝み言葉(グイス)の順序を整えましょう。
 
お供え物の具体的な配置や、ヒラウコー(沖縄線香)を用いた拝み方の詳細、時間帯などのマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
 

[ジュールクニチー(十六日祭)のお供え物や拝み方]
【2026年版】沖縄のジュールクニチー(十六日祭)お供え物と拝み方マナー完全ガイド

 
 

まとめ|2026年もご先祖様を大切に迎えよう


まとめ|2026年もご先祖様を大切に迎えよう
◇2026年のジュールクニチー(十六日祭)は、3月4日(水)です。
離島地域ではご先祖様を盛大にお迎えするお祝いの行事ですが、沖縄本島では仏壇を中心とした供養が行われる傾向があります。
 
また、喪中の家庭においてはシーミー(清明祭)の代わりに故人の供養を行う日です。
紅白の食材を避けるなど弔事の配慮をしつつ、お墓参りや仏前供養を通してご先祖様を迎えてください。
 
お墓参りの時間や服装など、沖縄ならではのマナーについては、こちらの記事も参考になります。
 

 

【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長
 
●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
 
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。
 
●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事
 
●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



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