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七草粥とは?意味・由来・材料・作り方|2025年の七草の日・七草の種類とレシピ・献立も解説

七草粥とは?意味・由来・材料・作り方|2025年の七草の日・七草の種類とレシピ・献立も解説
七草粥(ななくさがゆ)は、1月7日の人日の節句に食べる行事食として知られ、正月で疲れた胃を休める意味や、一年の無病息災を願う由来があります。
 
春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)を刻んで作る素朴なおかゆ「七草粥」は、家庭によって作り方や味付けもさまざまです。
 
本記事では、七草粥の種類・材料・作り方・分量の目安、七草粥の日である2025年・2026年のカレンダー、アレンジレシピ、献立例まで詳しく紹介します。

 



 
 

目次

七草粥(七草がゆ)とは?意味と由来|春の七草の種類・いわれをやさしく解説


七草粥(七草がゆ)とは?意味と由来|春の七草の種類・いわれをやさしく解説
七草粥(ななくさがゆ)は、毎年1月7日の「七草の日」に食べられる伝統的な行事食です。正月明けの節目に一年の健康を祈り、古くから日本の暮らしに受け継がれてきました。
 
 

七草粥の意味|健康・無病息災を願う行事食

◇七草粥には、「一年の無病息災を祈る」という大きな意味があります。
…お正月のごちそうで弱りがちな胃腸をいたわり、体を温めながら新年の健康を整える役割もあります。
 
春の七草は、古くから薬草として親しまれた身近な野草で、栄養価が高いことも特徴です。
季節の変わり目に体調を整える「はじまりの食」として、七草粥は現代でも広く受け入れられています。
 
 

七草粥の由来|正月行事と節句(人日の節句)との関係

◇七草粥の由来は、中国の「人日(じんじつ)の節句」にさかのぼると言われています。
…この日は人を大切にする日とされ、邪気を払うために七種類の若菜を食べる風習がありました。
 
その文化が日本の正月行事と結びつき、1月7日に七草を入れた粥を食べる習慣として定着しました。平安時代には宮中行事として行われ、江戸時代に庶民の間にも広く広まり、現在の七草粥の形へと受け継がれています。
 
 

春の七草の種類といわれ|せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ

◇春の七草では、身近な野草や野菜を刻んで粥にします。
…健康的な春の七草を七草粥にすることで、自然の恵みを取り入れ、早春を迎える喜びを味わう意味も含まれています。
 

 ●春の七草
  ・せり
  ・なずな(ぺんぺん草)
  ・ごぎょう
  ・はこべら
  ・ほとけのざ
  ・すずな(かぶ)
  ・すずしろ(大根)

 
…の七種類を指します。
いずれも生命力の強い若菜で、それぞれに「清らか」「繁栄」「長寿」などの願いが込められています。
 
 

七草粥(七草がゆ)とはいつ食べる?2025年2026年の七草の日と行事カレンダー


七草粥(七草がゆ)とはいつ食べる?2025年2026年の七草の日と行事カレンダー
七草粥を食べる日は「1月7日」と決まっており、この日は人日の節句として一年の健康を祈る大切な節目になります。2025年・2026年の七草の日も例年どおり1月7日で、正月行事の締めくくりとして位置づけられています。
 
 

食べる日(1月7日)と人日の節句

◇七草粥は、毎年 1月7日の朝 に食べるのが一般的です。
この日は五節句のひとつ「人日の節句」にあたり、古くから「人を思いやり、無病息災を願う日」とされてきました。
 
お正月のごちそうが続いたあとに七草の若菜を食べることで、胃腸を整え、体をやさしくリセットする意味も込められています。
 
 

2025年・2026年の正月行事と七草のタイミング

◇七草粥がいつかは、例年1月7日です。
…七草粥は正月三が日が終わり、松の内の最終盤に食べる行事食として定着しています。
 
地域によって松の内が1月7日まで、あるいは15日まで続く場合もありますが、七草粥はどの地域でも「1月7日」に食べる習わしは同じです。
 

 ●2025年1月7日(火)
 ●2026年1月7日(水)

 
年によって曜日は変わりますが、日付は毎年同じなので準備もしやすいでしょう。近年ではスーパーで七草粥をすぐにいただける「春の七草セット」も販売しています。
 

 
 

風習と季節の節句との関わり

◇七草粥は、人日の節句を象徴する食として、季節の行事と深く結びついています。
…古くは「若菜摘み」といって、早春に芽吹いた草を摘む風習があり、その若菜を粥にすることで新しい季節の生命力を取り入れる意味がありました。
 
こうした自然の営みに寄り添う風習が、現在の七草粥へと受け継がれ、正月明けの節目を整える大切な習慣になっています。
 

 
 

七草粥(七草がゆ)の材料・草の種類|野菜の特徴・栄養・食材の選び方


七草粥(七草がゆ)の材料・草の種類|野菜の特徴・栄養・食材の選び方
七草粥に使われる“春の七草”には、それぞれに昔から伝わる効能があります。七草セットを購入する場合でも自宅で揃える場合でも、「どの草がどんな働きをするのか」を知っておくと、七草粥の意味がぐっと深まります。
 
 

七草セットの内容|草の種類と役割

◇春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの七種類です。
…いずれも体を整える若菜として親しまれ、昔から薬草として暮らしの中で使われてきた歴史があります。
 
七草にはそれぞれ異なる役割があるため、どの草がどんな働きを持つのかを知っておくと選ぶときの参考になります。
ここから、七草それぞれの特徴を整理して紹介します。
 

 ●せり……香りが良く、食欲を増進させる働き
 ●なずな(ぺんぺん草)……利尿作用・むくみの改善に用いられた草
 ●ごぎょう……咳をやわらげ、のどを整えると伝えられる草
 ●はこべら……ビタミンが豊富で、胃腸の調子を整える働き
 ●ほとけのざ……タンパク質が含まれ、滋養に役立つと考えられた草
 ●すずな(かぶ)……消化を助け、胃を温める根菜
 ●すずしろ(大根)……消化酵素が豊富で、食べ過ぎの後に最適

 
このように、七草にはそれぞれ違った働きがあるため、粥にして食べることで“体を整える食事”としての意味が強まります。
 
 

七草の栄養と効能|胃腸にやさしい理由

七草が胃腸にやさしいと言われるのは、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの“軽くて吸収しやすい栄養”が中心だからです。
特に、すずな(かぶ)やすずしろ(大根)に含まれる消化酵素は、食べ過ぎや胃のもたれを感じやすい時期に役立つ食材です。
 
七草それぞれの栄養を改めて整理すると、次のような特徴があります。
 

 ●ビタミンA・C……せり・なずな・はこべらに豊富で、疲労回復をサポート
 ●食物繊維……ごぎょう・ほとけのざなどに多く、腸の働きを整える
 ●消化酵素……すずな・すずしろに含まれ、胃もたれをやわらげる
 ●抗酸化作用……若菜特有のポリフェノールで、体調を崩しがちな時期に◎

 
お正月のごちそうが続いた後、体を一度リセットする働きがあることから、七草粥が“胃腸にやさしい行事食”として受け継がれてきました。
 
 

七草以外の食材アレンジ|大根・かぶ・青菜など

七草が揃わない年や、家族の好みに合わせたい場合は、身近な野菜を使ったアレンジも人気です。とくに大根やかぶは、七草のすずしろ・すずなと同じ役割を果たすため違和感なく使えます。
 
七草以外の野菜の働きも、簡単に整理しておくと選びやすくなります。
 

 ●大根……消化酵素が豊富で、七草粥の代用に最適
 ●かぶ……胃を温め、やさしい甘みが出る
 ●小松菜・ほうれん草……ビタミンが多く、彩りと栄養がアップ
 ●春菊……香りが良く、香味を加えたいときのアクセントに

 
七草すべてを揃えることにこだわらず、家庭にある野菜で楽しむ七草粥も十分に意味があります。季節の野菜を取り入れることで、家族が食べやすい“我が家の七草粥”が完成します。
 
 

七草粥の作り方レシピ|材料・分量・下ごしらえ・時間の目安


七草粥の作り方レシピ|材料・分量・下ごしらえ・時間の目安
七草粥は、少ない材料でもやさしい味わいに仕上がるシンプルな料理です。基本の作り方を押さえれば、アレンジや家族分の調整も簡単にできます。
 
 

基本のレシピ|材料と作り方(簡単版)

七草粥の作り方はとてもシンプルで、お米と七草に水を加えて炊くだけで完成します。七草の香りと甘みを生かすためにも、火加減とタイミングが大切です。
 
ここでは、もっとも作りやすい基本のレシピをまとめました。
 

 ●…1/2合
 ●…500〜600ml
 ●春の七草…1セット(すずな・すずしろは薄切り、その他は刻む)
 ●…ひとつまみ

 
作り方は、まず米を軽くといで鍋に入れ、水を加えて弱火でコトコト炊きます。七草は火を通しすぎると香りが飛ぶため、粥がやわらかく煮えてから最後に加えるのがポイントです。塩で味を調えたら、そのまま温かいうちにいただきます。
 
 

下ごしらえのコツ|草の扱い方・刻み方・火入れのポイント

七草は葉物が多く、火の通りがとても早い食材です。粥に加える前の下処理が整っていると、えぐみが出ず、香りのよい仕上がりになります。
 
基本の下処理は次のように行うと失敗がありません。
 

 ●葉の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ)…洗って細かく刻む
 ●根菜の七草(すずな・すずしろ)…皮をむき、薄切り・短冊切りにする
 ●加えるタイミング…粥が炊き上がる直前にさっと温める程度
 ●香りを残すコツ…長く煮込まず、鍋に加えて30〜60秒で火を止める

 
とくに葉物は、火を通しすぎると色が変わりやすいため、最後の仕上げにまとめて加えるのが一番きれいに仕上がります。七草の個性を生かすには、刻み方をそろえることも大切です。
 
 

調理時間と分量の目安|家族分を作るときのポイント

◇七草粥の調理時間は、米から炊く場合で約30〜40分が目安です。
炊飯器の「おかゆモード」を使うと、ほぼ同じ時間で手軽に仕上がります。人数に合わせて分量を調整したい場合は、米と水の比率を一定に保つと失敗がありません。
 
家族分を作るときは、次の比率が参考になります。
 

 ●1人前…米1/4合+水300〜350ml
 ●2人前…米1/2合+水500〜600ml
 ●4人前…米1合+水1L〜1.2L
 ●七草の量…セット1袋で2〜3人前が目安(4人前なら2袋が安心)

 
分量を増やしたときは、鍋の底が焦げやすくなるため時々かき混ぜると仕上がりが均一になります。七草は人数に応じて増減できますが、多めに入れると香りが主張しやすくなるため、好みに合わせて調整すると良いでしょう。
 
 

アレンジ七草粥(七草がゆ)レシピ|中華風・雑炊風・おかゆの味バリエーション


アレンジ七草粥(七草がゆ)レシピ|中華風・雑炊風・おかゆの味バリエーション
七草粥は、基本の作り方に少し手を加えるだけで味のバリエーションが広がります。中華風や雑炊風、子ども向けのアレンジを知っておくと、家族の好みに合わせた七草粥が楽しめます。
 
 

中華風七草粥|鶏ガラ・生姜を使った人気アレンジ

◇中華風七草粥は、七草の香りに鶏ガラのうま味が加わります。
…食べやすく仕上がる人気のアレンジです。胃腸にやさしい点はそのままに、味わいが豊かになるため大人にも好まれる七草粥になります。
 
中華風にするときの材料とポイントをまとめました。
 

 ●鶏ガラスープ(顆粒でも可)を水の一部に使う
 ●生姜薄切りまたはすりおろしを加えて香りを立たせる
 ●七草は最後に加え、香りと色を残す
 ●塩・ごま油を少量入れると風味がアップ

 
鶏ガラと生姜は相性がよく、七草の青い香りもやわらぎます。普段のおかゆより食べやすくなるため、「七草粥が苦手」という方にもおすすめのアレンジです。
 
 

餅入りもOK!美味しい雑炊風・だし香る|和風アレンジ

◇だしを使った雑炊風の七草粥もおすすめです。
…七草の風味が引き立ち、和食としてのまとまりが増す美味しい人気の味付けです。昆布だし・かつおだし・白だしなど、家庭にある調味料で簡単にアレンジできます。餅を入れても美味しいですね。
 
美味しい雑炊風アレンジのコツは次のとおりです。
 

 ●水の代わりに昆布だし・かつおだしを使用する
 ●白だしを少量入れると味が決まりやすい
 ●すずな・すずしろは早めに入れて甘みを引き出す
 ●七草の葉は仕上げに加えて香りを残す

 
雑炊風にすると、だしの旨みで七草のクセが減り、優しい味わいに仕上がります。朝食にも食べやすく、七草粥を初めて作る家庭でも失敗しにくいアレンジです。
 
 

子ども向け味付け・食材アレンジ

◇七草粥を子ども向けに作る場合は、食べやすさと香りのやわらかさがポイントです。
…七草のほろ苦さが気になる場合は、甘みのある食材を加えるとバランスが整います。
 
子ども向けのアレンジ例を整理すると、次のようになります。
 

 ●すずな(かぶ)・すずしろ(大根)を多めにして甘みを出す
 ●七草の葉はみじん切りにし、少しだけ加える
 ●卵を回し入れて、とろみのあるおかゆにする
 ●ほんの少し醤油・白だしを加えて“やさしい味”に調整

 
野菜の甘みが出るように根菜を多めにすると、七草の風味がやわらぎ、子どもでも食べやすくなります。卵入り七草粥は人気が高く、七草粥が初めての家庭にも向いています。
 
 

七草粥と献立|保存方法・作り置き・当日のメニュー例


七草粥と献立|保存方法・作り置き・当日のメニュー例
七草粥はシンプルな味わいのため、組み合わせるおかずや当日の献立に迷うこともあります。保存のコツや下ごしらえを整えると、七草の日の朝をより楽に迎えられます。
 
 

七草粥に合うおかず|和食・洋食の献立例

◇七草粥に合わせるおかずは、胃腸にやさしいものを選ぶと全体のバランスが良くなります。
…和食だけでなく、洋食の軽いメニューとも組み合わせやすく、七草の日の献立を組む際に役立ちます。
 
七草粥と相性の良いおかずを整理すると、次のようになります。
 

 ●焼き鮭・塩さばなどの焼き魚(七草粥のやさしい味に合う)
 ●だし巻き卵・温泉卵(子どもも食べやすい)
 ●煮物・おひたし(ほうれん草・小松菜などの和食)
 ●スープ・ポトフ(洋食で合わせやすい軽いおかず)
 ●豆腐料理(湯豆腐・冷奴など消化にやさしい)

 
なるべく脂っこさを控えたおかずを選ぶと、七草粥のやわらかな風味が引き立ちます。正月明けで胃が重いときにも食べやすい献立です。
 
 

保存方法|冷凍・冷蔵のコツ

七草粥は作り置きもできますが、保存方法を間違えると食感が大きく変わってしまいます。冷蔵・冷凍に向いている作り方を知っておくと、七草の日の朝に余裕が生まれます。
 
七草粥の保存のポイントは次のとおりです。
 

 ●冷蔵保存…粗熱を取り、密閉容器で1〜2日が目安
 ●冷凍保存…1人分ずつ小分けし、1週間程度を目安にする
 ●再加熱のコツ…水またはだしを少量加え、弱火で温め直す
 ●七草の香りを保つ方法…冷凍する場合は“七草を後乗せ”にする

 
葉物は食感が変わりやすいため、保存を前提に作る場合は根菜を多めにし、葉の七草は後から加えると風味が落ちにくくなります。保存しても七草粥らしい香りを楽しめます。
 
 

下ごしらえを楽にする準備方法

七草の日の朝は忙しく、いざ作ろうと思うと刻んだり下処理が大変に感じる方も多いものです。前日の夜に軽く仕込みをしておくと、当日がぐっとラクになります。
 
下ごしらえの準備方法は次のようにまとめられます。
 

 ●七草を洗い、種類ごとに刻んで水気を切っておく
 ●大根・かぶは薄切りにして保存容器へ
 ●米はといで浸水しておく(翌日の火の通りが良い)
 ●七草は加熱直前に入れるため、刻んだ状態で冷蔵する

 
前日にここまで済ませておくと、当日は米と水を鍋に入れて火にかけるだけで七草粥が完成します。朝に負担をかけず、七草の日をゆっくり迎えられる方法です。
 
 

地域の風習・神社や寺の行事|七草の行事と振る舞い


地域の風習・神社や寺の行事|七草の行事と振る舞い
七草粥は全国で食べられていますが、その風習や行事の形は地域によって少しずつ異なります。また、神社や寺では「七草の行事」や「振る舞い七草粥」が行われることもあり、七草の日の文化がより豊かに感じられます。
 
 

地域ごとの七草の風習|関東・関西・沖縄の違い

◇七草粥の風習は、関東と関西で微妙に違いが見られます。
…関東では1月7日の朝に七草粥を食べる家庭が多く、七草セットを使ったシンプルな粥が一般的です。一方、関西では七草の種類に地域菜を加えるケースや、味付けを濃くする家庭もあります。
 
地域差を整理すると、次のような傾向があります。
 

 ●関東…七草セットの定番7種を使用し、薄味の七草粥が主流
 ●関西…七草に加えて地域の青菜を混ぜる家庭がある
 ●沖縄…旧暦1月7日はナンカヌシク(七日節句)、ナージューシーをいただく
 ●北海道・東北…冬が厳しいため代用野菜で七草粥を作る家庭がある

 
現代の沖縄では、春の七草も手に入りやすくなり、新暦1月7日人日の節句にあたる「七草粥」では、全国版の七草粥をいただくよ家庭が増えました。
 
一方で旧暦文化が色濃く残る沖縄では、旧暦1月7日が「ナンカヌシク(七日節句)」とし、沖縄風炊き込みご飯ジューシーに、沖縄七種の菜野菜を加えて炊き込む、もしくは雑炊にした「ナージューシー(菜雑炊)」をいただく風習があります。
 

[沖縄のナンカヌシク(七日節句)について詳しく]
ナンカヌスクは沖縄の七草粥☆一年の健康を願う年中行事

 
 

神社・寺で行われる七草の行事

◇七草の日には、神社や寺で「七草の行事」が行われる地域もあります。
…これは、古くから伝わる若菜摘みの風習や人日の節句の習わしが残っているためで、七草粥を通して無病息災を祈る伝統が現代まで受け継がれています。
 
神社・寺でよく見られる行事には次のようなものがあります。
 

 ●七草粥祈願祭…1年の健康を祈る行事
 ●七草採り・若菜摘みイベント
 ●寺での「七草祈祷」「七草護摩」
 ●参拝者への七草粥の振る舞い

 
こうした行事は地域ごとの神社・寺によって形式が異なりますが、いずれも「七草の日に健康を願う」という共通点があります。家族で参加する人も多く、季節の節目を感じられる機会として親しまれています。
 
 

振る舞い七草粥の文化|行事食としての役割

◇七草の日に神社や寺で提供される「振る舞い七草粥」は、多くの地域で人気の行事です。
…七草粥を参拝者に無料で提供し、一年の無病息災を願う意味が込められています。行事食としての役割が強く、地域のつながりを感じられる文化として根付いています。
 
振る舞い七草粥の特徴をまとめると、次のようになります。
 

 ●神社や寺の行事として広く行われている
 ●無料または少額で提供されることが多い
 ●七草の種類に地域野菜を加えるケースもある
 ●家族連れや高齢者にも人気の行事

 
行事として七草粥を味わうことで、食べるだけではなく季節の節目を共有する体験が生まれます。七草粥が地域で愛される理由には、こうした文化的背景も大きく関わっています。
 
 

まとめ|七草粥の意味と風習、春を迎える行事食としての魅力


まとめ|七草粥の意味と風習、春を迎える行事食としての魅力
七草粥(七草がゆ)は、1月7日の七草の日に一年の無病息災を願って食べる、日本の伝統的な行事食です。春の七草の種類や役割、作り方やアレンジを知っておくと、家庭でも七草の風習を気軽に楽しめます。
 
七草粥は、お正月で疲れた胃腸を整え、季節の始まりを感じるやさしい食事として現代でも親しまれています。
 

 ●七草粥を食べる日=1月7日(人日の節句)
 ●七草の種類は「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」
 ●材料と作り方はシンプルで、アレンジもしやすい
 ●七草粥に合う献立や保存方法を知ると七草の日がもっとラクになる
 ●地域の風習や神社・寺の七草行事も各地で受け継がれている

 
日本各地でさまざまな形の七草文化が残っていますが、「一年の健康を願う」という思いはどこも共通です。家庭の好みに合わせて七草粥を楽しみながら、新しい一年を健やかに迎えてください。
 
 



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