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2027年1月 沖縄旧暦カレンダー|旧暦11月・12月の行事(ムーチー・御願解き)

2027年1月 沖縄旧暦カレンダー|旧暦11月・12月の行事(ムーチー・御願解き)
◇2027年1月は、旧暦で11月24日から12月24日にあたります。
旧暦12月に入ると、ムーチー(鬼餅)や旧暦1日・15日のヒヌカンへの拝みに加えて、1月31日には年末の御願解き(旧暦12月24日)が訪れます。
 
旧暦1日・15日のヒヌカンへの拝み、ムーチーの準備、旧暦12月24日の御願など、各ご家庭で行う御願も多く、年のはじまりを整える大切な節目となります。
 
本記事では、2027年1月の沖縄の旧暦行事をわかりやすく整理し、日付ごとの拝み方や供え物、行事の意味まで丁寧に解説します。

 

※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。地域の習わしを大切に、沖縄の暮らしに根ざした情報をお届けします。本記事では記事内で自社サービスをご紹介する場合があります。(2026年10月26日更新)

 



 
 

2027年1月の沖縄旧暦カレンダー(旧暦11月24日〜12月24日)


2027年1月の沖縄旧暦カレンダー(旧暦11月24日〜12月24日)
◇2027年1月は、旧暦で11月24日から12月24日にあたる期間です。
 
旧暦11月の最後の1週間(1月1日〜7日)には、行事はありません。1月8日(金)の旧暦12月1日から、チィタチの拝み、ムーチー、ジュウグニチの拝みと続き、1月31日(日)の旧暦12月24日には年末の御願解きを迎えます。
 
旧暦11月の行事であるウンネーウイミ(芋折目)とトゥンジー(冬至)は、2026年12月に行われます。
 

 
2027年1月に訪れる旧暦行事・全国行事・節気は、以下のとおりです。
 

<沖縄の旧暦行事>
●チィタチの拝み
・2027年1月8日(金)
・旧暦12月1日
 
●ムーチー(鬼餅)
・2027年1月15日(金)
・旧暦12月8日
 
●ジュウグニチの拝み
・2027年1月22日(金)
・旧暦12月15日
 
●御願解き(ウグァンブトゥチ)の日
・2027年1月31日(日)
・旧暦12月24日

 

<全国行事>
●元旦
・2027年1月1日(金)
 
●正月松の内
・2027年1月1日(金)〜7日(木)(主に関東)
 
●七草粥
・2027年1月7日(木)
 
●寒中見舞いの発送時期
・2027年1月8日(金)〜2月3日(水)(立春前まで)
 
●鏡開き・成人の日
・2027年1月11日(月)
 
●小正月
・2027年1月15日(金)
 
●冬土用入り
・2027年1月17日(日)〜2月3日(水)
 
●二十日正月
・2027年1月20日(水)

 

<節気>
●冬至
・2026年12月22日(火)〜2027年1月4日(月)
 
●小寒
・2027年1月5日(火)〜19日(火)
 
●大寒
・2027年1月20日(水)〜2月3日(水)

 
2027年1月は、チィタチ(1月8日)・ムーチー(1月15日)・ジュウグニチの拝み(1月22日)が、いずれも金曜日にあたります。
 
 

旧暦1日の拝み(チィタチ)|2027年1月8日(旧暦12月1日)


旧暦1日の拝み(チィタチ)|2027年1月8日(旧暦12月1日)
◇チィタチ(旧暦1日)は、新しい月の始まりを告げる大切な節目です。
 
沖縄では、毎月1日になるとヒヌカンへ拝みを捧げ、その月の無事や家族の平穏を願う習慣が今も続いています。
 
お供え物や線香の本数は、旧暦15日のジュウグニチの拝みと同じです。詳しくは、後述のジュウグニチの項目でご紹介します。
 
 

新月(朔日)は願立て(ガンタティー)の日

◇旧暦1日は「朔(さく)」と呼ばれる新月の日にあたります。
 
満月が「願いが満ちた状態」を象徴するのに対し、新月は“これから満ちていく始まりのとき”とされ、願立て(ガンタティー)を行う日として大切にされてきました。
 
チィタチの拝みでは、過去の感謝よりも「これからの1ヵ月を平穏に過ごせますように」という前向きな祈りが中心です。
家族の健康、仕事や学業の安定など、日々の暮らしに合わせた願いを捧げます。
 
こうした月の満ち欠けに寄り添った拝み方は、旧暦文化の深さを感じられる特徴のひとつです。
 

[ヒヌカンへのチィタチ・ジュウグニチの拝みについて詳しく]
・【沖縄の御願】ヒヌカン(仏壇)への毎月の拝み方

 
 

ムーチー(鬼餅)|2027年1月15日(旧暦12月8日)


ムーチー(鬼餅)|2027年1月15日(旧暦12月8日)
◇ムーチー(鬼餅)は、旧暦12月8日に行われる沖縄の伝統的な厄祓いの行事です。
 
真冬の冷え込みが強まる季節であり、ムーチービーサーと呼ばれる寒さの節目としても知られています。
 
家庭では月桃の葉に包んだムーチーを作り、ヒヌカンや仏壇に供えて家族の無病息災を祈る行事として受け継がれています。
 
ここでは、ムーチーの由来から供え方、葉包みの意味、子どもに関わる風習まで、わかりやすく解説します。
 
 

ムーチーの由来(厄祓い・ムーチービーサー)

◇ムーチー(鬼餅)は、邪気や厄災を祓う目的で行われてきた旧暦12月の行事です。
 
古くは「屋敷に忍び込むヤナカジ・シタナカジ(悪い風・病気)」を追い払うためにムーチーを作り、家の中に良い気が巡るよう祈ったとされます。
 

●旧暦12月8日は真冬の時期で、沖縄では特に寒さが厳しくなることから、「ムーチービーサー(ムーチーの寒さ)」と呼ばれます。
このタイミングで家族の健康を願い、体力や気の巡りを整える意味も込められていました。

 
ムーチーは健康祈願と厄除けが重なった行事であり、現代でも「一年の無病息災」を願う家庭が多く、旧暦行事の中でも特に身近で続けやすい行事といえます。
 

【スタッフのマメ知識】
「ヤナカジ・シタナカジ(悪い風・病気)」は、地元のおばぁたちが、御願の言葉として使うことの多い言葉です。
 
ムーチーの日も、悪い風や病気が家に入り込まないように、という願いを込めて、拝みの言葉に唱える家庭があります。

 
 

供え方と拝み方(ヒヌカン・仏壇への供え)

◇ムーチーの日は、作ったムーチーをヒヌカン、仏壇の順に供えるのが一般的です。
 
ヒヌカンには「火の神として家族を守る存在」への感謝と健康祈願を、仏壇には「家族の無事を見守ってほしい」という報告と祈りを捧げます。
 

<ヒヌカンへの主なお供え>
●日頃のお供え
・ミジティー(お水)
・お酒
・マース(塩)
・供え葉
 
●ムーチーのお供え
・ムーチー(1~3個)
 
●お線香|ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・日本線香…15本、簡易版5本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ半(2枚半)

 

<仏壇への主なお供え>
●日頃のお供え
・ウチャトゥ(お茶)
・お酒
・供え花
 
●ムーチーのお供え
・ムーチー(1~3個)
 
●お線香|ジュウニフンウコー(十二本御香)
・日本線香…12本、簡易版4本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ(2枚)

 
ヒヌカンと仏壇では線香の本数が異なるため、事前に準備しておくとスムーズです。
また、ムーチーは供えてから家族で分けていただき、その年の健康を祈るのが行事の流れです。
 
 

ムーチーの作り方と葉包みの意味

◇ムーチーは、もち粉に黒糖や砂糖を混ぜた生地を練り、サンニン(月桃の葉)に包んで蒸したものです。
 
月桃の葉は香りがよく、邪気を払う薬草として、古くから沖縄の暮らしで使われてきました。
 
葉で包む意味には、次のようなものがあります。
 

<月桃の葉で包む3つの意味>
●邪気を払う薬草
…厄を祓う行事にふさわしい葉とされてきました。
 
●抗菌・防腐の作用
…葉で包むことで、お餅の保存性が高まります。
 
●香りのよさ
…蒸し上がる香りも、ムーチーの楽しみのひとつです。

 
ムーチーづくりは、蒸し上がる香りを楽しめる行事でもあり、家族の団らんの時間として年々受け継がれています。
 
 

子どもの年齢分ムーチーを下げる理由

◇沖縄では、子どもの年齢の数だけムーチーをひもで束ね、家の梁(はり)や軒先に下げる風習があります。
 
これは、その年齢の厄を落とすという意味があり、成長を見守るための祈りの形として続けられてきました。
 

<年齢分のムーチーを下げる風習>
●年齢分のムーチーをひもでつなぐ
 
●梁や軒先に吊るして、厄を落とす
 
●子どもが健やかに育つように祈る

 
特に赤ちゃんの初ムーチー(ハチムーチー)は、初めて迎える節目として大切にされる家庭が多く、親族や近所にムーチーを配るなど、人が集まる行事になることもあります。
 

【お客様の体験談】(那覇市・30代・女性)
子どもが生まれて初めてのムーチーは「ハチムーチー(初ムーチー)」なので、母とたくさんのムーチーを作りました。月桃の葉は、地元の直売所「アグリハウスこちんだ」で購入しました。
 
たくさんの人に配るため、白ムーチーのほかにも、紅芋、かぼちゃ、黒糖を作りました。かつて、おばぁが作ってくれたトーヌチン(高きび)入りのムーチーは、プチプチとした味わいが好きでしたが、上の子と作りやすく、カラフルな紅芋やかぼちゃのバリエーションにしました。
 
月桃の葉も半分にして、普通のムーチーよりも小さめにすることで、一口サイズで食べやすくしました。配ると、近所の人たちも喜んでくれて、ホッとしました。

 

 
 

旧暦15日の拝み(ジュウグニチ)|2027年1月22日(旧暦12月15日)


旧暦15日の拝み(ジュウグニチ)|2027年1月22日(旧暦12月15日)
◇旧暦15日は「ジュウグニチ」と呼ばれ、ヒヌカンへ感謝を伝える大切な節目です。
 
満月の日にあたることから、願いが満ちたことへの御礼を伝える日として、旧暦1日のチィタチとは異なる意味を持っています。
 
ここでは、ジュウグニチのお供え物と線香の本数、そして行事に込められた意味を分かりやすく解説します。
 
 

ヒヌカンへの供え物(ウブク三膳・供え葉・酒など)

◇ジュウグニチでは、ヒヌカンへ日頃の加護に対する感謝を伝える拝みを行います。
 
旧暦1日・15日は毎月の基本的な拝みとなるため、供え物も定番の内容を丁寧に整えるのが特徴です。
ヒヌカンへの主なお供えは、次の通りです。
 

<ジュウグニチの拝み|ヒヌカンへのお供え物>
●日頃のお供え
・ミジティー(お水)
・お酒
・マース(塩)
・供え葉(チャーギ・クロトンなど)
 
●ジュウグニチのお供え
・ウブク(白ご飯)…3膳
 
●お線香|ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・沖縄線香(ヒラウコー)…タヒラ半(2枚半)
・日本線香の場合…15本(簡易版5本)

 
ウブク(白ご飯)は、小さめのお茶碗に山盛りにして供えます。行事の日は、普段よりも一膳一膳を丁寧に揃えて供えましょう。
 
お仏壇がある家では、ヒヌカンの後に同じように拝みます。仏壇へは白ウブクが二膳です。
 
 

線香の本数|ジュウゴフンウコーの使い方

◇ヒヌカンへ供えるお線香は基本的に「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」です。
 
これは日本線香で15本分(簡易版5本)にあたり、沖縄線香(ヒラウコー)であればタヒラ半(2枚半)が目安となります。
 

●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・日本線香…15本、簡易版は5本
・沖縄線香(ヒラウコー)…タヒラ半(2枚半)

 
仏壇へ供えるお線香は「ジュウニフンウコー(十二本御香)」です。日本線香なら12本(簡易版4本)、ヒラウコーならタヒラ(2枚)となります。
 
ヒヌカンと仏壇では本数が異なるため、ジュウグニチの日は、この本数に整えて、日頃の感謝を届けましょう。
 

[沖縄で供えるお線香の本数について詳しく]
・沖縄の線香「ヒラウコー」☆御願内容で違う本数①

 
 

十五日は“感謝を伝える日”という意味

◇ジュウグニチは旧暦15日、つまり満月の日にあたります。
 
満ちた月は「願いが満ちる」象徴でもあり、この日は新たな願いを立てるのではなく、成就したことへの感謝を伝える日です。
 

<チィタチとジュウグニチの違い>
●チィタチ(旧暦1日)
…新月・願いを立てる日
 
●ジュウグニチ(旧暦15日)
…満月・日頃の無事や成長への御礼を伝える日

 
ヒヌカンは家庭を守る身近な神様だからこそ、この節目で感謝を届けることはとても大切です。家族の平穏や、日々の暮らしが滞りなく続いていることに感謝しながら、手を合わせる時間を持つとよいでしょう。
 
 

旧暦12月24日|御願解き・屋敷の御願・ヒヌカン送り(2027年1月31日)


◇旧暦12月24日は、2027年1月31日(日)にあたります。
 
この日は、沖縄で年末の大きな御願が重なる日です。旧暦12月24日には、屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)、御願解き(ウグァンブトゥチ)、ヒヌカン上天の拝み(ヒヌカン送り)の3つの拝みが行われます。
 

<旧暦12月24日の3つの拝み>
●屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)
…ヒヌカン・仏壇・屋敷の神々へ、一年の感謝を伝える
 
●御願解き(ウグァンブトゥチ)
…一年の間に立ててきた御願を下げ、拝みに区切りをつける
 
●ヒヌカン上天の拝み(ヒヌカン送り)
…天へ里帰りするヒヌカンを見送る

 
拝みの前には、家を掃除して清めます。午前中にすべてを済ませる家庭もあれば、午前に屋敷の御願、夕方に御願解きと上天の拝みと、分けて行う家庭もあります。
 
天へ帰ったヒヌカンは、旧暦1月4日の下天の拝みで、再びお迎えします。
 

 

 

[ヒヌカン上天の拝み(ヒヌカン送り)について詳しく]
・2027年のヒヌカン上天の拝みを解説|沖縄の旧暦12月24日「ヒヌカン送り」とは

 

 
 

2027年1月|全国の年中行事は?


2027年1月|全国の年中行事は?
◇全国的にはお正月明けの1ヵ月です。
 
全国では新暦1月に松の内・七草粥・鏡開き・成人の日・小正月などの年中行事が行われます。2027年は、成人の日と鏡開きが同じ1月11日(月)に重なります。
 
全国的な正月明けの年中行事は、地域によって日程が異なります。特に松の内は、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとする地域もあります。
 
また、喪中で年賀状を控えた方への寒中見舞いは、1月8日から立春前の2月3日までに出すのが目安です。
 
これらの行事の意味や由来、地域差、過ごし方、2027年1月の二十四節気などは、下記コラムで詳しく解説しています。気になる方はぜひあわせてご覧ください。
 

 
 

まとめ|旧暦と拝みを知ると、1月の暮らしが整う


まとめ|旧暦と拝みを知ると、1月の暮らしが整う
◇2027年1月は、旧暦で11月24日から12月24日に重なる時期です。
 
旧暦12月に入ると、チィタチ(1月8日)、ムーチー(1月15日)、ジュウグニチの拝み(1月22日)、そして1月31日の御願解きと、家族の健康や家内安全を願う行事が続きます。
 

●2027年1月の行事日程
・チィタチの拝み…1月8日(金)
・ムーチー(鬼餅)…1月15日(金)
・ジュウグニチの拝み…1月22日(金)
・御願解き・ヒヌカン送り…1月31日(日)

 
ひとつひとつの行事に、季節の節目を整える意味が込められており、沖縄の暮らしに根付いた祈りの文化が今も息づいているでしょう。
 

[2027年2月|沖縄旧暦1月の旧暦行事カレンダー]
・2027年2月 沖縄旧暦カレンダー|旧暦12月・1月は旧正月(ソーグァチ)到来!

 
 

【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
東恩納写真
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長

 

●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。

 

●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
・一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事

 

●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 



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