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【2026年・沖縄の御願】ユッカヌヒーとは?竜宮神へ拝む御利益・お供え物・拝み方を解説

【2026年・沖縄の御願】ユッカヌヒーとは?竜宮神へ拝む御利益・お供え物・拝み方を解説
◇旧暦5月4日「ユッカヌヒー(四日の日)」は、沖縄各地でハーリー大会が盛り上がる日として知られています。
…けれども本来のユッカヌヒーは、地域の奉納行事だけでなく、各家庭でも海の神様「リュウグウヌカミ(竜宮神)」への御願を行う、大切な旧暦行事です。
 

●ヒヌカン(火の神)とお仏壇に「ちんぴん」と「ぽーぽー」をお供えして、家族の健康と安全を祈願する。
…都心部を中心にその習慣も少なくなりましたが、昔ながらの沖縄の御願の風習を、少しでも残していきたいですよね。

 
2026年のユッカヌヒーは新暦6月18日(木)です。
 
本記事では、ユッカヌヒーの意味と御利益から、お供え物の準備の仕方ヒヌカンとお仏壇への拝み方・グイス(拝みの言葉)まで、家庭でできる御願の進め方をわかりやすくご紹介します。
 


※本記事は、公益財団法人「沖縄県メモリアル整備協会」が作成しています。地域の習わしを大切に、それぞれの家らしい心のこもったご供養の一助となれば幸いです。(2026年5月10日更新)

 
 



 
 

ユッカヌヒーとは?家庭で行う海神様への御願


まとめ|2026年ハーリー大会を楽しむために
◇沖縄旧暦5月4日、2026年6月18日(木)が「ユッカヌヒー(四日の日)」です。
…地域ではハーリー大会が執り行われ、各家庭ではヒヌカンと御先祖様に感謝と祈りを捧げます。
 
まずはユッカヌヒーの意味と、家庭での御願としての位置づけを確認しましょう。
 

ユッカヌヒーの意味と御利益

◇「ユッカヌヒー」とは沖縄言葉で「四日の日」、旧暦5月4日を指します。
…海の神様「リュウグウヌカミ(竜宮神)」にその年の大漁と航海の安全を祈願する日として、漁業が盛んだった琉球の時代から大切にされてきました。
 
家庭でユッカヌヒーの御願を行うことで、以下のような御利益があるとされています。
 

<ユッカヌヒーの御利益>
・家族の健康と安全
・子どもの健やかな成長
・仕事や商売の繁栄
・海や水に関わる安全祈願

 
漁師の家庭だけでなく、現代では海に限らず「家族みんなの安全と健康」を祈願する日として、広く家庭の御願行事として受け継がれています。
 

【スタッフひとこと】
ユッカヌヒーはハーリー大会のイメージが強いですが、家庭では家族の健康や安全、子どもの成長を感謝するウグァン(御願)を行います。
 
行事食「ちんぴん」や「ぽーぽー」を、ヒヌカン(火の神)やお仏壇にお供えして手を合わせます。

 

【参照】
・豊見城観光協会|ハーリー発祥の地

 
 

ハーリー大会と家庭の御願、ふたつの顔

◇ユッカヌヒーには大きくふたつの顔があります。
…ひとつは漁港を舞台にしたハーリー大会という地域の奉納行事、もうひとつは各家庭で行うウグァン(御願)行事です。
 

①ハーリー(ハーレー)大会
…海神様への奉納行事として競漕(海人たち)
 
②ウグァン(御願)行事
…家庭ではヒヌカンと御先祖様にお供え物をして手を合わせる。

 
どちらも同じ日に、同じ海の神様への感謝と祈りを捧げるものです。かつての沖縄では、ユッカヌヒーの日に、ハーリー大会を見物しながら家族で過ごし、ヒヌカンとお仏壇へ手を合わせてきました。
 
現代でも沖縄のスーパーでは行事食となるちんぴんやぽーぽーが並んでいます。
 

 
 

2026年のユッカヌヒーはいつ?

◇2026年のユッカヌヒーは、旧暦5月4日にあたる新暦6月18日(木)です。
…ユッカヌヒーは旧暦に基づくため、新暦では毎年日程が変わります。2026年は6月中旬と、ちょうど沖縄の梅雨明けの時期と重なります。
 
糸満では「ハーレー鉦が鳴ると梅雨が明ける」と言い伝えられてきましたが、ユッカヌヒーはまさに沖縄に夏の訪れを告げる日でもあります。
 

<2026年・ユッカヌヒー前後の日程>
①旧暦5月1日
・2026年6月15日(月)
…チィタチの拝み
 
②旧暦5月3日
・2026年6月17日(水)
…子どもハーレー大会(前夜祭)
 
③旧暦5月4日
・2026年6月18日(木)
…ユッカヌヒー・ハーレー大会
 
④旧暦5月5日
・2026年6月19日(金)
…グングァッチグニチ(こどもの日)

 
ちなみに、ユッカヌヒー(旧暦5月4日)の翌日はグングァッチグニチ(旧暦5月5日)です。あまがしをお供えして邪気を払う、家庭の御願行事が続きます。
 

 

【参照】
・糸満市|糸満のハーリー・ハーレー

 
 

ユッカヌヒーのお供え物|ちんぴんとぽーぽー


ユッカヌヒーのお供え物|ちんぴんとぽーぽー
◇ユッカヌヒーの家庭での御願に欠かせないのが「ちんぴん」と「ぽーぽー」です。
…どちらも沖縄の郷土菓子で、この日のために母親が手作りするのが昔ながらの習わしでした。お供え物の意味と準備の仕方をご紹介します。
 

ちんぴんとぽーぽーをお供えする理由

◇ちんぴんとぽーぽーは、どちらも小麦粉を薄く焼いてくるくると巻いた沖縄の伝統的なおやつです。
…見た目はよく似ていますが、ちんぴんは黒糖を練り込んだ甘い生地をそのまま巻いたもの、ぽーぽーは油みそを薄く塗って巻いたおかず系のおやつとなります。
 

●ユッカヌヒーにこのふたつをお供えする理由は、もともとこの日が子どもの健やかな成長を祈願する日でもあったからです。
…母親が家族のために手作りしたちんぴんとぽーぽーをヒヌカンと御先祖様にお供えし、家族の健康と安全をお伝えするのが習わしでした。

 
戦前のユッカヌヒーには各地に玩具市(おもちゃ市)が立ち、
・ウッチャリクブサー(起き上がりこぼし)
・ウメントゥー(紙びな)
・チンチウマ(まり)
・マーイ(騎馬人形)

…などの伝統玩具が並びました。
 
子ども達がおもちゃをねだり、母親が手作りのぽーぽーやちんぴんを焼き、家族の健康を祈願する。それがユッカヌヒーの家庭での風景でした。
 


【スタッフひとこと】
ちんぴんやぽーぽーには、沖縄の特産品が盛り込まれていますね。ちんぴんには沖縄黒糖、ぽーぽーは「あんだんすー(油味噌)」です。
 
沖縄ならではの懐かしい味わいは、黒糖のコク、あんだんすーの甘じょっぱさと、観光客の人々にも好まれます。

 
 

ヒヌカン・お仏壇へのお供えの仕方

◇ユッカヌヒーのお供え物は、ヒヌカン(火の神)とお仏壇(トートーメー)の両方に捧げます。
…それぞれお供えする内容と線香の本数が異なりますので、以下を参考に丁寧に準備してみてください。
 

<ユッカヌヒーのお供え物>
 
①ヒヌカン(火の神)へ
・ぽーぽーとちんぴん
・お酒
 
[ヒヌカンへのお線香]
●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー(沖縄線香)なら…タヒラ半(2枚半)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)
 
②お仏壇(トートーメー)へ
・お茶
・ちんぴんとぽーぽー
・お酒
 
[お仏壇へのお線香]
●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・ヒラウコー(沖縄線香)なら…タヒラ(2枚)
・日本線香なら…12本、もしくは4本(簡易版)

 
拝む順番は、ヒヌカン(火の神)→お仏壇(トートーメー)の順です。ヒヌカンへのお供えが整ったら線香を上げ、グイス(拝みの言葉)を唱えてから、同じようにお仏壇へと進みます。
 


【スタッフひとこと】
お酒のお供えは、ヒヌカンへは泡盛、お仏壇へも泡盛が一般的です。泡盛がない場合はビールや日本酒でも問題ありません。
 
ユッカヌヒーにリュウグ(竜宮)の祠などへお参りする際には、ワンカップ酒なども供えやすくておすすめです。

 
 

手作りする?買う?現代の準備の仕方

昔は母親が早朝から手作りするのが当たり前でしたが、現代ではさまざまな準備の仕方があります。
 

●手作りする場合
ぽーぽーの基本レシピは以下の通りです。
<みそぽーぽーの材料>
・薄力粉 500g
・砂糖 250g
・和風だしの素 少々
・水 2カップ
・サラダ油 少々
・油みそ(市販品) 適宜
 
<作り方>
①薄力粉をふるいにかける
 
②ふるった薄力粉に砂糖・和風だしの素を加え、水を入れてなめらかになるまで混ぜる。できれば冷蔵庫で約40分ねかせる
 
③熱したフライパンに油をひいてなじませ、ペーパータオルで2〜3回きれいに拭く。おたまでたねを流し込み、薄く丸くのばして弱火で焼く
 
④表面にブツブツが出て、ふちがかわいてきたら裏返して焼く
 
⑤裏をさっと焼いたら皿に裏側を上にしておく
 
⑥あたたかいうちに油みそをうすく全体に塗り、端からくるくると巻く

 
油みそはフライパンにサラダ油少々をひき、みそに砂糖を加えてさっと炒めて作ることもできます。
ちんぴんは生地に黒糖を練り込んで同じように焼き、そのまま巻けば完成です!
 

●買う場合
…現代では沖縄県内のスーパーで「ちんぴんミックス」「ぽーぽーミックス」が販売されています。ミックス粉を使えば手軽に作ることができます♪

 
またお惣菜コーナーでユッカヌヒーの時期に販売されることも多いので、活用してみてはいかがでしょうか。
 

 
 

ヒヌカン・お仏壇への拝み方


現代の暮らしとヒヌカン上天の拝み
◇ヒヌカンはもともと「家の守護神」守り神です。
…家族の日々の暮らしを見守る存在として、まずヒヌカンに拝むことで、無事にユッカヌヒーの御願を済ませられるよう見守っていただきます。
 
——それが沖縄の御願における、ヒヌカンへ先に拝む理由です。
 

拝む順番と線香の本数

◇沖縄のウグァン(御願)では、まずヒヌカンへ拝みます。
…その後に御先祖様のいらっしゃるお仏壇へと順番に拝みを捧げることで、その後のウグァン(御願)を見守ってもらいましょう。
 
この順番は、ユッカヌヒーに限らず沖縄の御願行事共通の基本です。
 

<拝む順番>
 
①ヒヌカン(火の神)へ
・お供え物を整える
・お線香を供える
 
ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー(沖縄線香)なら…タヒラ半(2枚半)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)
 
②お仏壇(トートーメー)へ
・お供え物を整える
・お線香を供える
 
ジュウニフンウコー(十二本御香)
・ヒラウコー(沖縄線香)なら…タヒラ(2枚)
・日本線香なら…12本、もしくは4本(簡易版)

 
線香の本数は地域や家によって少し違う場合もあります。普段からヒヌカンやお仏壇に手を合わせている方は、いつもの作法で問題ありません。はじめての方は上記を目安にしてみてください。
 
 

ユッカヌヒーのグイス(拝みの言葉)

◇グイス(御願詞)とは沖縄の言葉で拝み言葉を差します。
…ヒヌカンと御先祖様に、今日の日の意味と家族の近況をお伝えしながら、見守りをお願いします。
 

●ヒヌカン(火の神)へのグイス
 
「ウートゥートゥー、ヒヌカンヌ(ウヤフジヌ)ウカミガナシー
(あな、尊い火の神(ご先祖)様)
 
チューヤ グングヮッチヌユッカヌヒー ナトゥリビーン。
(今日は五月の四日のユッカヌヒーでございます。)
 
クマンカイ ぽーぽー ウサギティ、
(ここにぽーぽーを供えて、)
ウシリガフー ウサギントゥー シビグトゥ
(感謝を捧げておりますので、)
ウキトゥイジュラサ ウタビミスーリー。
(お受け取り下さい。)
 
チャー ○○(姓)ヌ チネサンムトゥー、
ウマムイジュラサ ウタビミスーチー、
(日々○○(姓)の家庭をお守り下さいまして、)
マクトゥニ ウシリガフー ディービル。
(誠にありがとうございます。)
 
リューグヌ ミグミ ウキヤビティー、ウミヌエームン イタダチ、
(竜宮の恵みを受けて、海の幸を頂き、)
カラタガンジュー ドゥーガンジュー アラチ
(体を丈夫で元気にして下さり)
ウタビミスーリー ウシリガフー ディービル。
(ありがとうございます。)
 
クリカラム、チャー ヤーグナァ ミーマンティ
ウタビミソーリー ウートートゥ。
(これからも、我が家を見守ってくださいますように、あな尊い)。」

 
お仏壇(御先祖様)へも、ヒヌカンへのグイスと同じく、御先祖様への日ごろの感謝と、家族の健康・安全をお伝えしながら手を合わせて拝みます。
 
 

グイスが分からなくても大丈夫

◇ウグァン(御願)はいつもの言葉で語りかけて問題ありません。
…昔ながらのウグァン(御願)では、沖縄の言葉で拝みますが、一般家庭では日常の言葉で感謝を捧げても、大丈夫です。
 

<一般家庭での拝み言葉の一例>
 
「今日は旧暦五月四日のユッカヌヒーです。
お蔭様で家族みな、無事に健康に過ごしております。
子ども達も元気に育ちました。
 
どうぞこれからも、
家族みな健やかに仲良く過ごせますよう、
海の神様の御加護と御先祖様のお見守りを
よろしくお願いいたします。
 
ありがとうございます。
ウートゥートゥー。」

 
毎月のチィタチ・ジュウグニチの拝みと同じように、ユッカヌヒーも「今月の特別な御願行事です」とひと言添えるだけで、十分な拝みになります。まずは手を合わせることから始めてみてはいかがでしょうか。
 

 
 

竜宮神への祈り|ユッカヌヒーの御利益


竜宮神への祈り|ハーリーの信仰的背景
◇ユッカヌヒーは海の神様「リュウグウヌカミ(竜宮神)」への祈願の日です。
…家庭での御願においても、竜宮神への感謝と祈りを意識して手を合わせることで、より深い御利益につながると言われています。
 

海の神様に祈ることの意味

◇沖縄には「ニライカナイ」という、遥か東の海の彼方にあるとされる他界概念があります。
…豊穣や生命の源であり、生者の魂はニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに去ると考えられてきました。
 
後生(グソー=あの世)であるニライカナイは、祖霊が守護神へと生まれ変わる場所でもあります。沖縄の人々にとって海は単なる漁場ではなく、神々が訪れ魂が還る神聖な場所だったのです。
 

●さらにハーリーそのものが、ニライカナイからの神迎えの儀式のひとつとされています。
…神女たちが浜に並んで行うユークイ(世乞い)の儀式や海神祭(ウンジャミ)と同じ「神迎え」の型に位置づけられており、ハーリーの競漕は海の神様を迎え、感謝と祈りを捧げる奉納行事としての意味を持っています。

 
だからこそ、海の神様「リュウグウヌカミ(竜宮神)」への祈りは、豊漁や航海安全を願うだけでなく、生と死の境界に立つ存在への深い敬意の表れでもあります。
 

●漁に出ることは命がけであり、海に祈ることは自分の命と家族の暮らしを神様に委ねることでもありました。
…現代では漁師でない家庭がほとんどですが、私たちの食卓に並ぶ魚介類も海の恵みであることに変わりはありません。

 
ユッカヌヒーの日に海の神様へ手を合わせることは、日ごろ当たり前のように受け取っている自然の恵みへの感謝を改めて意識する機会でもあります。
 


【スタッフひとこと】
沖縄では特に漁師町を中心に、海難や遠くで亡くなった故人を弔うために、旧暦7月7日のタナバタ(旧暦七夕)に、海岸の竜宮の祠に向かって手を合わせる「タナバタスーコー(七夕焼香)」という供養の習わしも残っています。
 
海は恵みをもたらす場所であると同時に、遠くの魂と繋がる場所でもある。そういった沖縄の海への信仰の深さが、ユッカヌヒーの祈りにも息づいているのですね。

 

【参照】
・外間守善『おもろさうし』(岩波書店、2000年)
・沖縄県立図書館|調べ方案内No.6「『おもろさうし』を調べる」

 

 
 

家族の健康・安全・子どもの成長祈願

◇ユッカヌヒーの家庭でのウグァン(御願)は、家族の健康と安全、そして子どもの健やかな成長を祈願します。
…沖縄でハーリー(ハーレー)大会が催される「ユッカヌヒー」は、戦前と現代では大きく変わりました。
 

●戦前は、子どもの健やかな成長を願い、ふだん買ってあげられないおもちゃをプレゼントする日でもありました。
・おもちゃ市で子どもがはしゃいでいる
・母親が手作りのちんぴんとぽーぽーを焼いている
・家族そろって神様に手を合わせる

 
——そんなユッカヌヒーの家庭の風景が、戦前の沖縄にはありました。
とは言え、現代でもその気持ちは変わりません。ちんぴんとぽーぽーをお供えしながら、子どもの成長への感謝と、これからも家族みんなが健やかに過ごせるようにという祈りは、現代でも変わりません。
 


【スタッフひとこと】
子どもが小さいうちは、一緒にちんぴんを作りながら
今日は海の神様にありがとうって伝える日だよ
…と話してみるのもいいですよね。
 
難しい説明よりも、一緒に手を合わせる体験がいちばん伝わるのではないでしょうか。

 
 

拝所・御嶽への参拝もあわせて

◇家庭でのウグァン(御願)とあわせて、ユッカヌヒーの日に近くの拝所や御嶽(うたき)へ足を運ぶのもおすすめです。
…沖縄各地には海の神様や竜宮神を祀る拝所が点在しています。ユッカヌヒーの日に足を運んでみてはいかがでしょうか。
 

①波の上宮(那覇市)
…那覇市久米に鎮座する、海の神様を祀る沖縄を代表する神社です。
 

 
断崖絶壁の上に建ち、眼下に海を望む立地そのものが、海神様への祈りの場としての歴史を物語っています。

 

②白銀堂(糸満市)
糸満ハーレーの氏神様として知られる拝所です。商売や金銭の神様としても信仰され、漁業と商いが一体だった糸満の海人文化を今に伝えています。
 

 
糸満ハーレー大会で優勝したチームが勝利の報告に訪れる慣わしも残っています。

 
ユッカヌヒーには多くの方が参拝に訪れます。また瀬長島をはじめ、沖縄各地に龍神様を祀る拝所もあるでしょう。
 
地域の奉納行事と家庭のウグァン(御願)、そして拝所への参拝が重なるユッカヌヒーの一日は、沖縄の旧暦文化を全身で感じられる特別な日になるはずです。
 

 

【参照】
・東京外国語大学学術成果コレクション|沖縄語糸満方言のモノローグ談話資料:子供の頃のユッカヌヒー

 
 

まとめ|2026年ユッカヌヒーの御願を捧げよう


まとめ|ハーリーをもっと深く楽しむために
今回は、ユッカヌヒーの意味と御利益から、お供え物の準備の仕方ヒヌカンとお仏壇への拝み方・グイスまで、家庭でできる御願の進め方をご紹介しました。
 
ハーリー大会で沖縄各地が盛り上がるユッカヌヒーですが、本来はニライカナイの神々を迎え、海の恵みへの感謝と家族の健康・安全を祈る、大切な旧暦行事です。
 
ちんぴんとぽーぽーをお供えして、ヒヌカンと御先祖様に手を合わせる。その積み重ねが、沖縄の御願文化を家庭のなかで生き続けさせていきます。
 
2026年のユッカヌヒーは新暦6月18日(木)!
ハーリー大会を楽しみながら、家庭でも丁寧に御願を捧げてみてはいかがでしょうか。
 

 

<2026年ユッカヌヒーの御願まとめ>
①お供え物を準備する
 
[ヒヌカン]
・ちんぴん
・ぽーぽー
・お酒
 
[お仏壇]
・お茶
・ちんぴん
・ぽーぽー
・お酒
 
②線香を上げる
 
[ヒヌカン]
●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー(沖縄線香)なら…タヒラ半(2枚半)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)
 
③ヒヌカン→お仏壇の順に拝む
・拝み言葉とともに、家族で手を合わせる

 


【監修者:東恩納 寛寿(ひがしおんな ひろひさ)】
東恩納写真
公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会 終活支援部長
 
●経歴
19XX年、沖縄県名護市出身。
米国・南ユタ大学コミュニケーション学部卒業。
県内大手建設会社勤務を経て、2007年に公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会に入社。長年、お墓の企画提案や販売業務の第一線に従事し、中城メモリアルパーク所長を歴任。現在は終活支援部長として、沖縄の供養文化と現代のニーズを繋ぐ活動に注力している。
 
●資格・活動
・終活カウンセラー1級(沖縄県初取得者)
一般社団法人 全国空き家アドバイザー協議会 沖縄県名護支部 幹事
 
●実績
県内各自治体、社会福祉協議会、医療法人、老人ホーム等での出張セミナーや講演を累計500回以上実施。沖縄タイムス等のメディア寄稿を通じ、相続や空き家問題、墓じまいに関する啓発活動を行っている。

 
 

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